市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

GMOクラウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■GMOクラウド <3788>  3,745円 (+700円、+23.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。GMOクラウド <3788> がストップ高。12日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比54.5%増の11.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。SSL証明書の需要増加などを背景に、国内やアジアで電子証明書の発行が拡大したセキュリティ事業が収益を牽引した。データセンターの効率化でクラウド・ホスティング事業の採算が改善したことも大幅増益に貢献した。通期計画の11.6億円に対する進捗率は99.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アルファクス <3814>  1,720円 (+300円、+21.1%) ストップ高

 アルファクス・フード・システム <3814> [JQG]がストップ高。12日大引け後に発表した18年9月期の経常利益(非連結)は前の期比3.2%増の1億2900万円と、従来の減益予想から一転増益で着地。続く19年9月期も前期比2.1倍の2億6800万円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は外食業界で省力化需要が高まるなか、基幹業務サービスや注文システムなどの利用件数が伸び、13.5%の増収を見込む。前日終値ベースの予想PERが41.2倍→19.4倍に急低下したことも支援材料となった。

■ナビタス <6276>  461円 (+80円、+21.0%) ストップ高

 ナビタス <6276> [JQ]がストップ高。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高25億100万円(前年同期比15.9%増)、営業利益1億3700万円(同2.7倍)、純利益1億7600万円(同6.1倍)と大幅増益となり、従来予想の営業利益7500万円を大きく上回って着地したことが好感された。装置事業が、省力化・自動化設備ニーズを背景に好調に推移したほか、国内連結子会社の成形転写事業における海外向け転写フィルムの堅調な利益確保が業績押し上げに貢献した。また画像検査事業が、カード・ラベル業界などからの高評価による受注・売り上げともに順調に推移したことも寄与した。

■ハーバー研究所 <4925>  9,430円 (+1,500円、+18.9%) ストップ高

 無添加化粧品メーカーのハーバー研究所 <4925> [JQ] がストップ高。12日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比57.5%増の10.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。特定地域での広告戦略の最適化やテレビCM・ネット広告・プロモーションを継続し、新規顧客が順調に増加した。品目別では主力の基礎化粧品のほか、メイクアップ化粧品や栄養補助食品・雑貨が2ケタ増収を達成。販売ルート別では百貨店向けが大きく伸びた。同社の業績は下期偏重の傾向がある。上期経常利益の通期計画25億円に対する進捗率は前年同期の27.2%を上回る40.9%に達しており、好調な業績が評価する買いが向かった。

■EAJ <6063>  1,094円 (+150円、+15.9%) ストップ高

 日本エマージェンシーアシスタンス <6063> [JQ]がストップ高。12日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比13倍の1億2500万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。海外出国者数の増加を背景に、海外旅行保険の付帯サービスが大きく伸びたことが寄与。人件費の増加やカナダの新アシスタンスセンター設置費用などを吸収し、大幅増益を達成した。通期計画の1億円をすでに25.0%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ブレインパッド <3655>  6,900円 (+780円、+12.8%)

 東証1部の上昇率2位。ブレインパッド <3655> が波乱相場の間隙を縫って続急騰。前日に業績予想の増額修正を受けストップ高に買われたが、13日も目先筋の売りをこなし上値を指向している。同社はディープラーニング分野の研究開発の草分けで、人工知能(AI)を活用したビッグデータ分析などアナリティクス事業が好調で収益を牽引。RPA分野にも傾注しており、成長期待が強い。前日の取引時間終了後にRPAテクノロジーズと共同で「RPA×AI導入支援パッケージプラン」の提供開始を発表、これが株高を後押しする格好となった。

■メニコン <7780>  2,738円 (+245円、+9.8%)

 東証1部の上昇率6位。メニコン <7780> が急反発。13日午後1時ごろに発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算は、売上高400億9700万円(前年同期比5.0%増)、営業利益29億2100万円(同4.5%減)、純利益18億1000万円(同19.2%減)と増収減益となったが、会社側が「当初の計画通り推移している」としていることから買い安心感が働いたようだ。1DAYレンズの拡販に加えて、メルスプランの会員数が2万人増加したことで売上高が伸長した。一方で、新製品発売における販促強化のため販管費が増加したことで減益を余儀なくされた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高803億3800万円(前期比4.8%増)、営業利益51億4800万円(同17.2%増)、純利益32億3100万円(同21.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソースネクス <4344>  1,113円 (+78円、+7.5%)

 東証1部の上昇率8位。ソースネクスト <4344> が全体急落相場のなか頑強な値動きで目を引く。国内外でサイバー攻撃への対応が必須課題となるなか、同社は「ZEROウイルスセキュリティ」を手掛け、セキュリティー関連株として注目されるほか、訪日外国人プロモートの一翼を担う、同社のAI通訳端末「ポケトーク」の最新モデル「ポケトークW」への期待も大きい。前日取引終了後、この「ポケトークW」が海外旅行オプションツアー予約サイトの「タビナカ」で同日からレンタルを開始したことを発表、これを材料視する買いが下値を支えている。また、11月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施する予定で、分割権利取り狙いの買いも根強く入っている。

■ジャスト <4686>  2,459円 (+161円、+7.0%)

 東証1部の上昇率10位。ジャストシステム <4686> が急反発。12日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比38.8%増の47.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。同社は個人向けに「一太郎」「ATOK」といった文書作成ソフトの販売、小中学生向け通信教育「スマイルゼミ」を展開するほか、法人向けには営業支援クラウドサービスやデータベースソフトなどのソリューションを提供している。上期は個人向け、法人向けともに高機能で付加価値の高い新商品・サービスの提供に注力し、23.9%の大幅増収を達成。売上高、経常利益ともに上期ベースの過去最高を更新した。

■モノタロウ <3064>  2,802円 (+177円、+6.7%)

 MonotaRO <3064> が急反発。同社は12日取引終了後に、10月度月次売上高(速報値)が102億9700万円(前年同月比32.7%増)になったと発表しており、前月9月の伸び率15.1%増から拡大していることが好材料視されたもよう。同社は工具や工場用品をインターネット経由で販売しており、10月度の新規顧客獲得数が6万1200アカウント(9月は5万4200アカウント)に上ったことなどが寄与しているようだ。

■ニュートンF <7169>  1,848円 (+109円、+6.3%)

 ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ]が急反発。同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.55%にあたる10万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。買い付け期間は11月13日から19年2月28日まで。

■東芝 <6502>  3,785円 (+150円、+4.1%)

 東芝 <6502> [東証2]が3日ぶりに反発。同社は13日に自社株買いを実施しており、午前8時45分に東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、1株3635円で3322万8600株を約1207億円の取得金額で買付けた。同社は8日の決算発表とともに上限7000億円の自社株買いを決議している。取得期間は19年11月8日までとされており、今回取得できなかった残りの金額分の自社株買いに対する期待も膨らんでいる。

■日阪製 <6247>  1,071円 (+24円、+2.3%)

 日阪製作所 <6247> が反発。13日午後2時20分ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を280億円から295億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を12億円から19億円(同18.2%増)へ、純利益を10億円から13億5000万円(同30.0%減)へ上方修正したことが好感された。上期において熱交換器事業、プロセスエンジニアリング事業、バルブ事業ともに順調に推移し、売上高が想定を上回ったことに加えて、プロダクトミックスの改善なども貢献する見通しという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高152億7800万円(前年同期比16.4%増)、営業利益11億6500万円(同49.0%増)、純利益8億700万円(同36.1%減)だった。

■ヤオコー <8279>  6,450円 (+80円、+1.3%)

 ヤオコー <8279> が4日続伸。全般下落相場のなか、逆行高となっている。同社が12日取引終了後に発表した第2四半期(4-9月)の連結営業収益(売上高に相当)は前年同期比6%増の2158億8900万円、営業利益は同8%増の108億4500万円と増収増益だった。生鮮食品やプライベートブランド商品などが好調だった。19年3月通期の営業利益予想173億円に対する進捗率は約63%に達しており、今期業績の上振れ期待も膨らんでいる。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均