【市況】「アップルショック」の背後に中国懸念の影/後場の投資戦略
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
日経平均 : 21554.45 (-715.43)
TOPIX : 1625.09 (-46.86)
[後場の投資戦略]
日経平均は700円を超える下落で前場を折り返し、節目の22000円を一気に割り込んだ。アップルやゴールドマンを中心とした米国株の急落をきっかけに東京市場でもリスク回避の動きが強まり、市場では「アップルショック」「ゴールドマンショック」などともささやかれる。アップルのiPhone不振懸念の背後には、米中間選挙後から再燃しつつある「中国経済減速」の影がちらつき、今上期業績が好調だった半導体関連などでも手掛けづらさが意識されざるを得ない。
また、前述のとおりソフトバンクG<9984>の通信子会社であるソフトバンクの上場が正式発表されている。市場内外の関心が高いだけに取引の活性化につながることを期待したいが、想定売出価格で算出した売出額が2兆6000億円規模に上るため、上場に向けてソフトバンク株購入を目的とした換金売りが出てくることも警戒されるだろう。当面は波乱相場が続く可能性があることも想定して備えておきたい。(小林大純)
《AK》
提供:フィスコ