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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ジェイエイシ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジェイエイシ <2124>  2,390円 (+233円、+10.8%)

 ジェイエイシーリクルートメント <2124> が大幅に4日続急騰。外資系企業向けをはじめ人材紹介ビジネスを手掛け、高額案件に強みを持っており業績も足もと好調に推移している。9日取引終了後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算は、売上高が172億4600万円(前年同期比42.3%増)と急拡大、営業利益も45億4900万円(同5.5%増)と増益を確保した。企業の高水準の求人ニーズを背景に主力の国内人材紹介事業が伸びて全体業績を押し上げた。

■三機工業 <1961>  1,270円 (+106円、+9.1%)

 三機工業 <1961> が急反発。9日大引け後に決算を発表。「今期経常を11%上方修正」が好感された。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比61.8%増の15.4億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の80億円→89億円(前期は74.3億円)に11.3%上方修正し、増益率が7.6%増→19.7%増に拡大する見通しとなった。同時に発表した「1.65%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の1.65%にあたる100万株(金額で14億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月12日から19年3月31日まで。

■ゲオHD <2681>  1,858円 (+153円、+9.0%)

 ゲオホールディングス <2681> が大幅に3日続急伸。前週末9日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を86億円から125億円(前期比14.8%減)へ、純利益を46億円から76億円(同14.9%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は2900億円(同3.1%減)の従来予想を据え置いたものの、出店計画が順調に進んだこともあり、リユース商材が大きく伸長し、グループ全体での粗利率が計画よりも向上していることが利益を押し上げる。また、既存店における省電力化や、セルフレジの導入台数を増やすなどのオペレーション効率化を継続し行うことで販管費を引き続き抑制することも寄与する見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高1325億7300万円(前年同期比2.6%減)、営業利益73億2100万円(同1.9%減)、最終利益49億8100万円(同14.0%増)だった。

■ペッパー <3053>  3,645円 (+270円、+8.0%)

 ペッパーフードサービス <3053> が大幅に4日続急伸。前週末9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1-9月)連結決算が、売上高450億2300万円(前年同期比79.7%増)、営業利益23億9400万円(同42.0%増)、純利益11億5600万円(同21.8%増)と大幅増益となったことが好感された。いきなり!ステーキ事業で149店舗の新規出店(うち海外7店舗)を行ったことなどが寄与し、大幅な増収増益となったことが牽引役となった。また、ペッパーランチ事業で30店舗の新規出店(同24店舗)を行ったことも貢献した。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高629億3200万円(前期比73.7%増)、営業利益40億3300万円(同75.5%増)、純利益25億1100万円(同88.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダイフク <6383>  5,440円 (+390円、+7.7%)

 ダイフク <6383> が急反発。9日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比36.2%増の237億円に拡大して着地したことが買い材料視された。豊富な受注残を背景に半導体・液晶関連向け搬送装置の販売が拡大したうえ、自動車生産ラインや物流センター向けシステムも伸び、2ケタ増収を達成したことが寄与。原価改善なども増益に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の487億円→529億円に8.6%上方修正。増益率が18.5%増→28.7%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→80円(前期は70円)に増額修正したことも支援材料となった。

■福田組 <1899>  5,170円 (+330円、+6.8%)

 福田組 <1899> が大幅に3日続伸。9日大引け後に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は30%増益」が好感された。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.8%減の59.9億円となり、通期計画の73億円に対する進捗率は82.1%に達し、5年平均の78.2%も上回った。

■コカBJH <2579>  3,340円 (+200円、+6.4%)

 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス <2579> が急伸。9日大引け後に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常は18%減益・通期計画を超過」が好感された。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比17.6%減の311億円に減ったが、通期計画の252億円に対する進捗率が123.8%とすでに上回り、さらに5年平均の85.2%も超えた。

■シード <7743>  1,937円 (+111円、+6.1%)

 シード <7743> が大幅に3日続伸。9日大引け後に決算を発表。「上期経常は15%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.7%減の10.6億円に減り、通期計画の22億円に対する進捗率は48.5%にとどまったものの、5年平均の45.5%を上回った。

■セイノーHD <9076>  1,760円 (+93円、+5.6%)

 セイノーホールディングス <9076> が大幅に4日続伸。9日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は6020億円から6160億円(前期比3.3%増)へ見直したほか、営業利益は284億円から315億円(同13.0%増)へ、最終利益を196億円から210億円(同4.8%増)へ修正した。傘下の西濃運輸での輸送事業の単価是正が業績に寄与するほか、新規荷主の獲得や継続をはじめとする取扱貨物の増加も貢献する。市場からは業績増額修正を「ポジティブ」と評価する買いが流入した。

■共立メンテ <9616>  5,390円 (+260円、+5.1%)

 共立メンテナンス <9616> が大幅に3日続伸。9日大引け後に決算を発表。「今期経常を2%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.0%増の78.3億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の136億円→139億円(前期は129億円)に2.2%上方修正し、増益率が5.2%増→7.5%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■フルキャスト <4848>  2,152円 (+103円、+5.0%)

 フルキャストホールディングス <4848> が急反発。アルバイト紹介を主体とする人材サービスを手掛けるが、企業の求人需要は旺盛で収益環境には追い風が吹いている。マイナンバーの管理代行や年末調整など新サービスの給与管理代行業務へのニーズも強く、業績に寄与している。同社が9日取引終了後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算は、売上高が282億400万円(前年同期比19.8%増)、営業利益は43億200万円(同32.6%増)、最終利益は29億2900万円(同32.6%増)といずれも大幅な伸びを確保した。これを材料に目先水準訂正高を狙った大口の買いが株価を押し上げた。

■三精テクノロ <6357>  1,733円 (+56円、+3.3%)

 三精テクノロジーズ <6357> [東証2]が9連騰。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高239億5600万円(前年同期比99.2%増)、営業利益13億8200万円(同2.5倍)、純利益8億3900万円(同2.2倍)と大幅増益だったことが好感された。今年3月に完全子会社化したオランダのベコマ社の業績が寄与したほか、遊戯機械部門で国内外の大型案件が順調に進捗したことが寄与した。また、大型公共ホールの新設や大規模コンサートが堅調だった舞台設備部門も業績向上に貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高520億円(前期比90.6%増)、営業利益43億5000万円(同96.7%増)、純利益27億円(同93.0%増)の従来見通しを据え置いている。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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