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【材料】本日の注目個別銘柄:SUMCO、明治HD、バンナムHDなど

SUMCO <日足> 「株探」多機能チャートより

<3436> SUMCO 1697 +66
大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表している。7-9月期営業利益は231億円で前年同期比2.0倍、今回初めて開示された10-12月期見通しは209億円で同57.7%増となっている。実績値、見通しともに市場予想を上回る内容になり、供給過剰によるウエハー価格下落への懸念は後退する形に。信越化学<4063>の決算を受けて同社への期待感も高まっていたが、一段と安心感を高めさせるものとなっている。

<8358> スルガ銀 590 +80
大幅続伸。上半期最終損益が900億円程度の赤字になる見通しとの観測が報じられる。審査書類の改ざんなど不正融資に伴い投資家とのトラブルに発展したシェアハウス向け融資で、貸倒引当金を大幅に積み増すもようだ。従来は120億円の黒字を見込んでいた。ただ、損失規模の不透明感がやや払しょくされたことで、6月末時点の自己資本が3200億円超あることからも、短期的な悪材料出尽くし感が先行する形になっている。

<2269> 明治HD 8360 +650
急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は438億円で前年同期比2.9%減益となったが、第1四半期の同19.0%減に対して減益幅は縮小した。市場予想を30億円程度上回ったとみられる。また、通期予想は995億円から1010億円に上方修正、市場コンセンサスは会社計画下振れであったため、想定外の上振れとなる形に。食品事業の下期収益回復、新規連結子会社の収益貢献などが背景に。

<6869> シスメックス 6688 -1161
急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は285億円で前年同期比1.8%増益、従来計画の295億円を下回った。4-6月期の同11.3%増益に対して7-9月期は同5.8%減益となっている。通期予想も620億円から590億円に想定外の下方修正となった。買い替えサイクルの長期化などを背景に、主に国内及びEMEA地域の売上が想定を下回っているようだ。

<6479> ミネベア 1770 +61
急反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は339億円でほぼ従来計画を達成した。通期予想は据え置きだが、純利益のみ上方修正となっている。サプライズは乏しいが、スマホ下振れが懸念されていたなかで安心感も先行へ。また、ユーシン<6985>との経営統合も発表、自動車向けプレゼンスの高まりや工場の相互活用などシナジー効果が期待される展開に。なお、ユーシンもTOB価格985円にさや寄せで急伸となっている。

<7832> バンナムHD 4570 +435
急反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は439億円で前年同期比25.7%増となり、従来計画の290億円を大きく上振れ。4-6月期の同14.6%増に対して7-9月期は同34.7%増と増益率が拡大、市場予想も50億円強上回っている。利益率が高いトイホビー事業の好調が収益増をけん引している。通期予想は据え置いているものの、大幅な上振れを織り込む動きが先行する形に。

<6544> JESHD 2050 +350
年初来高値。前日に上半期の決算を発表、営業利益は7.7億円で前年同期比45.5%増となり、従来予想の5.8億円を大幅に上振れて着地した。大手百貨店やスーパーなどの新規大口顧客の獲得をはじめとする保守契約台数の堅調な推移が業績上振れの背景に。通期予想も従来の16億円から18.5億円に上方修正している。また、未定としていた配当金は年間12円と発表、株式分割を考慮すると実質5円の増配となる。

<6800> ヨコオ 1547 +263
急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は13.2億円で前年同期比0.6%増益となり、従来予想の12.5億円を上回った。自動車向けアンテナが国内外で伸長するなど車載通信機器が堅調に推移したほか、電子タバコ向けスプリングコネクタなど無線通信機器の好調も寄与したもよう。通期計画は据え置いているものの、年間配当金は従来予想の22円から26円に引き上げている。

<7915> NISSHA 2054 +172
急反発。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は64.3億円で前年同期比43.9億円増、前四半期比90.8億円増となった。上半期は赤字決算であったものの、累計では19.6億円の黒字となっている。スマホ向け需要の拡大がけん引する形でデバイス部門が全体をけん引した。スマホ販売の不透明感による影響懸念が払しょくされる形に。また、70万株を上限とする自社株買いの実施発表もポジティブ視。

<6444> サンデンHD 997 -285
急落で下落率トップ。前日に上半期の決算を発表、営業利益は0.8億円で前年同期比95.7%の大幅減益となった。通期予想は従来の70億円から30億円に下方修正、自動車機器事業において、アジア・中国・欧州における主要顧客向けの販売が減少した。年間配当金も20円予想から無配に転落見通しとしている。第1四半期が2ケタ増益と順調スタートだったため、ネガティブなインパクトが大きい。
《US》

 提供:フィスコ

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