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【経済】今週のメキシコペソ円は上値の重い展開、その根拠とは? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)


皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今回はメキシコの通貨、ペソについてのレポートをご紹介します。

先週のメキシコペソ円は下落しましたね。テクニカルマイスターではその背景について、『ロペスオブラドール次期大統領は29日、一部着工されている首都メキシコ市の新空港建設を新政権が中止すると発表したことが嫌気された』と伝えており、『経済政策がロペスオブラドール氏の下で想定されていた以上にこれまでと様変わりし、新政権とビジネス界の対立が起きるのではないかとの懸念が強まった』と分析しています。

今週のメキシコペソ円については『上値の重い展開が続きそうだ』と考察しています。その根拠としてGDP、格付け、移民集団を挙げています。

まず、GDPについて『メキシコ第3四半期国内総生産(GDP)は前年比(速報値)+2.6%だった。予想の2.4%を上回ったが、前回の2.6%から横ばいだった。また、中米からの移民がメキシコリラを圧迫した』と分析。続けて、『トランプ大統領は31日、中南米から米国を目指して北上する移民キャラバンの入国阻止ないし身柄拘束に向け、メキシコとの国境に最大1万5000人の兵士を配備する用意があると述べた』と伝えています。

次に、格付け会社フィッチ社に格付けについて言及し、『格付け会社フィッチ社は31日、メキシコの格付け見通しを「ネガティブ」に変更した。格付けは「BBBプラス」に据え置いた』と伝えるとともに、『次期政権下で石油・ガス部門の民間資本開放などの経済改革が頓挫したり、成長を妨げる政策を導入したりする恐れもあると分析した。次期政権の政策を巡る懸念から格付けを引き下げる可能性があると説明した』と解説しています。

そして、移民集団とアメリカとの関係について、『中米からの移民集団(キャラバン)が米国を目指して北上している問題もメキシコにとっては頭の痛い問題だろう。移民集団と派遣兵との間になんらかのトラブルがおこれば、メキシコ国境が混乱に見舞われる可能性がある』と指摘しています。

参考になさってみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月6日付「メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

 提供:フィスコ

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