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【通貨】米ドルペッグの仮想通貨テザー、5億USDTを破棄すると発表【フィスコ・アルトコインニュース】


米ドルとの価格ペッグをうたう仮想通貨テザー(USDT)の発行元であるテザー社が24日、大量のUSDTの買戻しを行った上で同社の保管する5億USDT(1USDT=0.98ドル、17時時点のコインマーケットキャップより)を破棄することを発表した。

テザー社による発表は以下のような内容となる。

「過去1週間にわたって、Tether社は市場に流通するUSDTの相当量を買い戻した。これに伴い、テザー社は同社の保管するトレジャリー・ウォレットから5億USDTを破棄し、将来のUSDT発行のための準備措置としてウォレットに残高の約4億6600万USDTを残す。

USDTの発行および買戻しプロセスについては、テザーのホワイトペーパーに概要が記載されており、オムニ(OMNI)のブロックチェーン上でテザー社のウォレット残高からも確認することができる。」

テザー社は、同社が発行するUSDTと同量の米ドルを保有することで、いつでもUSDTとテザーを交換するということを担保に1USDT=1ドルとなる価格ペッグを行うとうたっていたが、10月頭に仮想通貨取引所ビットフィネックス上で法定通貨の入金が一時停止されたことを受け、仮想通貨取引によく用いられるテザーの売りが加速してテザー価格が米ドルから一時大きく乖離するという信用危機問題へと発展した。
また、今年2月にはテザー社がUSDTの価値裏付けとなる十分な量の米ドルを保有せずに、USDTを市場操作に利用しているのではないかという疑惑をかけられていた。

《SI》

 提供:フィスコ

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