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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シーズHD、東京製鉄、日電産

シーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■シーズHD <4924>  4,500円  +700 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 23日、シーズ・ホールディングス <4924> に対してジョンソン・エンド・ジョンソンがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を55.3%上回る1株5900円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は10月29日から19年1月10日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■古河電池 <6937>  930円  +110 円 (+13.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 古河電池<6937>は3日ぶり反発。23日取引終了後、19年3月期の第2四半期(4~6月)連結業績予想の修正を発表。売上高を290億円から281億8000万円(前年同期比7.4%増)へ減額する一方で、最終利益を2億円から3億3000万円(同32.5%増)へ上方修正しており、株価は最終利益上乗せを評価する買いが優勢となった。売上高は、自動車用電池の国内は好調だったが、海外や産業用電池が低調だったことにより当初見通しを下回る。しかし、受取配当金が増えたことや支払利息が減少したことが利益を押し上げている。株価はテクニカル的にも底値圏で株価指標面でもPER12倍台と割安感があり、目先リバウンド狙いの買いを誘っている。

■沖電気工業 <6703>  1,556円  +137 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 沖電気工業 <6703> が急伸。23日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結営業損益を従来予想の30億円の赤字→8億円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。前期に実施した構造改革効果でプリンター事業の収益が改善したことが寄与。情報通信事業の売上構成が良化したことも上振れに貢献した。なお、通期の営業利益は従来予想の140億円(前期は77.2億円)を据え置いた。

■東京製鐵 <5423>  805円  +48 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 東京製鉄<5423>が高い。23日の引け後に決算発表を行い19年3月通期の利益予想の増額修正を発表したことが好感された。今期の売上高は2060億円(前期比26%増)で据え置かれたが、営業利益は120億円から130億円(同24%増)、純利益は110億円から120億円(同6%増)に増額された。中国の輸出減少で海外市況が好転したことなどが利益の押し上げ要因に働く。SMBC日興証券では23日、同社の決算に関して「増産効果があり懸念していたほど悪くない」と指摘。投資評価は「1」で目標株価は1160円としている。

■KOA <6999>  1,646円  +59 円 (+3.7%)  11:30現在
 KOA <6999> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2850円→2900円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、主力の車載向け固定抵抗器は需給逼迫が継続すると指摘。能力増強ペースが緩慢であることに伴うトップライン停滞やコスト増加をマイナス要素として織り込む一方、20年3月期以降は価格是正がプラス寄与する可能性が高いとみている。

■クラリオン <6796>  2,194円  +66 円 (+3.1%)  11:30現在
 クラリオン<6796>が大幅高で7連騰、全体相場とは無縁の上昇波動を継続している。カーナビゲーションやカーオーディオの販売が振るわず、業績は19年3月期営業利益が前期比6割減益見通しと苦戦しているが、株価は9月中旬以降、一貫した上昇トレンドを計測している。株式需給面では空売りを呼び込み、東証信用残では信用倍率0.8倍と売り長、機関投資家の貸株調達による売りも入っているとみられる。クラウドと自動車の連携に関する技術開発などに期待が大きい。

■日本水産 <1332>  739円  +19 円 (+2.6%)  11:30現在
 日本水産<1332>、極洋<1301>、マルハニチロ<1333>など水産株が売り物をこなし上値を慕う展開となっている。業種別騰落率で「水産」は33業種中値上がり率トップとなっている。全体相場は日経平均が前日終値を挟んで乱高下している。原油市況安を背景に資源関連や石油関連が売られているほか、機械や海運株など中国景気減速懸念を背景に値を下げているものが目立つ。そのなか、海外情勢の影響を受けにくいディフェンシブストックに資金が集まりやすくなっている。水産株はPERなど株価指標面でも割安感があり相対的な買い安心感もある。

■日本電産 <6594>  14,315円  +250 円 (+1.8%)  11:30現在
 日本電産 <6594> が反発。23日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比29.7%増の982億円と従来予想の900億円を上回って着地したことが買い材料視された。電動パワーステアリング用の車載モーターや産業用ロボットなどの販売が大きく伸びたことが寄与。前期に買収した独コンプレッサーメーカーの業績上積みに加え、コスト削減なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→105円(前期は95円)に増額修正したことも支援材料となった。

■サイバーエージェント <4751>  5,540円  +50 円 (+0.9%)  11:30現在
 サイバーエージェント<4751>が反発している。23日の取引終了後、子会社のAbemaTVが、電通<4324>および博報堂DYホールディングス<2433>傘下の博報堂DYメディアパートナーズを割当先とする第三者割当増資を実施し、「AbemaTV」の広告拡販やコンテンツ調達の強化を目的に両社と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されている。両社はこれまでも「AbemaTV」のパートナー企業として広告の販売を行っていたが、今回の資本業務提携により、「AbemaTV」の広告拡販や、スポーツ、アニメ、映画など多彩で魅力的なコンテンツの調達が進むことを期待しているという。増資後のAbemaTV持ち分比率は、電通が5.0%、博報堂DYメディアパートナーズが3.0%となるが、引き続きサイバーエージェントの連結子会社(55.2%)となる。

■ニトリホールディングス <9843>  14,415円  +65 円 (+0.5%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>は反発している。23日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。秋冬物の寝具・寝装品の売り上げが伸長したほか、キッチン用品やトイレ・バス用品が引き続き好調だった。また、「ニトリFun!ウィーク」として3万円以上の家具を購入した会員を対象にキャンペーンを実施した効果もあり、ソファやベッドを中心に家具全般の売り上げが堅調だった。なお、全店売上高は同9.2%増だった。

■東邦亜鉛 <5707>  3,785円  -460 円 (-10.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 東邦亜鉛<5707>は大幅続落している。23日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1370億円から1210億円(前期比9.4%減)へ、営業利益を110億円から13億円(同90.1%減)へ、純利益を93億円から21億円(同79.8%減)へ下方修正したことが嫌気されている。上期に亜鉛・鉛の金属相場が想定を下回ったことを受けて、金属価格の前提を下方修正したことが要因としている。

■栄研化学 <4549>  2,318円  -271 円 (-10.5%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 栄研化学<4549>が急反落している。23日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高176億4200万円(前年同期比1.0%増)、営業利益25億4400万円(同14.8%増)、純利益19億6900万円(同20.6%増)となり、従来予想の営業利益23億8000万円を上回ったものの、期待されていた通期予想の上方修正がなかったことから、失望売りが出ているようだ。上期は、主力製品の便潜血検査用試薬を中心に海外向けの売り上げが増加したほか、国内では尿検査用試薬が伸長した。また、売り上げ構成の変化により売上原価率が低減したことも寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高367億6000万円(前期比5.1%増)、営業利益42億円(同20.7%増)、純利益30億4000万円(同16.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■コロナ <5909>  1,113円  -71 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 コロナ<5909>は大幅続落。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が7億円から4億円(前年同期比43.5%減)へ、純利益が6億円から3億8000万円(同41.1%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。猛暑などの影響でウインドエアコンを始めとしたルームエアコンが好調に推移したほか、防災対策としてポータブル石油ストーブの需要が早期化し販売が伸びたことなどで、売上高は391億円から393億9000万円(同3.6%増)へ上振れて着地したが、原材料価格や物流コストが上昇したことが利益を押し下げた。また、ルームエアコンの上位機種の販売が伸び悩んだことや、地震などの影響で寒冷地向け石油暖房機器の需要が例年より遅れ、商品販売構成が変化したことも響いた。

■SUBARU <7270>  3,051円  -184 円 (-5.7%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 SUBARU<7270>が大幅続落で年初来安値を更新した。23日の取引終了後、集計中の第2四半期連結業績について、売上高が1兆4631億円から1兆4860億円(前年同期比7.6%減)へ、営業利益が1100億円から610億円(同71.2%減)へ、純利益が791億円から490億円(同42.4%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。為替影響などによる収益の改善があった一方、品質関連費用を計上したことが利益を圧迫した。なお、上期の為替レートは1ドル=109円(前回予想105円)、1ユーロ=131円(同130円)だった。

■幸和製作所 <7807>  1,123円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 幸和製作所<7807>が急反発しストップ高の1123円に買われている。23日の取引終了後、パナソニック<6752>が日本医療研究開発機構(AMED)から採択された「介護記録・センサー/ロボットのパッケージ化による介護業務支援システムに関する研究開発」に協力機関として機器を提供することになったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同研究は、AMEDが今年4月27日から6月12日に公募した「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」で採択されたもの。介護記録、センサー/ロボット、ナースコールからの情報を一元的に管理するデータ収集プラットフォームの構築と、蓄積されたデータに基づいて、高齢者の自立支援につながる分析データを介護職員に提供する業務支援プラットフォームの構築を目的としている。なかで幸和製作所は、高齢者の歩行車への依存度や歩行状態を把握する目的で、歩行車使用時の歩行関連データを収集するための検知記録装置を研究開発する予定で、電動アシスト歩行車「リトルキーパス」に搭載し、パナソニックに提供するとしている。

●ストップ高銘柄
 幸和製作所 <7807>  1,123円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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