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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:資生堂、ソースネクス、細火工

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■資生堂 <4911>  7,159円  +228 円 (+3.3%)  11:30現在
 資生堂<4911>、コーセー<4922>、ファンケル<4921>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>など化粧品関連株が揃って上昇。化粧品セクターは中国の景気減速懸念を背景にインバウンド関連の象徴として10月に入ってから調整色を強めていたが、足もとは買い戻しが優勢となっている。前週末に上海総合指数が反発に転じ、きょうの動きが注目されていた。朝方の上海株市場は買いが先行している状況で、これを横目に売り込まれていた中国関連株のリバウンドに転じる動きをみせている。

■関西スーパーマーケット <9919>  1,079円  +30 円 (+2.9%)  11:30現在
 関西スーパーマーケット<9919>が反発している。同社は20日、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の6億8000万円から8億7000万円(前年同期比24.8%増)に上方修正した。営業収益も616億9000万円から617億4000万円(同1.4%増)に増額修正。来店頻度を高める取り組みや生産性向上で既存店の客数・客単価が増加したほか、コスト削減効果が寄与するとしている。なお、通期業績予想については現在精査中とし、従来計画を据え置いている。

■岩井コスモ <8707>  1,511円  +39 円 (+2.7%)  11:30現在
 岩井コスモ <8707> が3日ぶりに反発。19日大引け後、非開示だった19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比37.2%増の31.9億円に拡大する見通しとなったと発表しており、これを好感する買いが向かった。好調が続いた米国株式のトレーディング収益が拡大し、2ケタ増収を達成したことが寄与。上期決算の正式発表は26日を予定している。

■京三製作所 <6742>  529円  +12 円 (+2.3%)  11:30現在
 京三製作所<6742>はしっかり。前週末19日の取引終了後、従来未定としていた19年3月期の期末配当を10円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、前期の期末配当8円に対しては2円の増配となり、年間配当は15円を予定している。

■オプティム <3694>  4,175円  +85 円 (+2.1%)  11:30現在
 オプティム<3694>が続伸している。前週末19日の取引終了後、農林水産省が公募した「戦略的プロジェクト研究推進事業」の「ドローン等を活用した農地・作物情報の広域収集・可視化及び利活用技術の開発」に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同事業は、広域の農地・作物情報の調査分析にかかる作業時間が1/2以下になるソフトウェアなどの開発を研究課題としたもの。オプティムを代表として、佐賀市を含め7団体(佐賀市、佐賀市農業再生協議会、佐賀農業共済組合、佐賀県土地改良事業団体連合会、佐賀県佐城農業改良普及センター、佐賀県農業技術防除センター、佐賀県農業試験研究センター)と共同で、固定翼型ドローン「OPTiM Hawk」により広域農地の撮影を実施し、AIが作付確認を行った結果を台帳に反映させる仕組みの構築などを目指すとしている。

■ソースネクスト <4344>  1,518円  +27 円 (+1.8%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>は7日続伸し、新値追いとなっている。JR東海<9022>は19日、東海道新幹線の全17駅に携帯通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」を導入すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。JT東海は、駅の改札やきっぷ売り場、ホームの係員などが使用する目的で導入。既に17日から順次導入を開始しており、11月末までに約350個を導入するとしている。

■ハピネット <7552>  1,794円  +18 円 (+1.0%)  11:30現在
 ハピネット<7552>が5日続伸している。前週末19日の取引終了後、ブロッコリー<2706>との共同開発プロジェクトにおける新作アプリ「マルチポイント×コネクション ~稜風学園購買部(りょうふうがくえんこうばいぶ)~」を19年に配信開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。新作アプリは、海辺の町にある単位制の「私立稜風学園を舞台にした、夢がつながる放置系×購買部運営ゲーム。プレイヤーは学園に新設された購買部で働くことになった男性スタッフ(稜風学園OB)と女性スタッフ(転入生・2年)をアバターとして使い分けながら、個性豊かな生徒・教師たちの物語とつながっていく内容となっている。

■川崎重工業 <7012>  2,815円  -310 円 (-9.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 川崎重工業<7012>が大幅安で3日続落。前週末19日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6500億円から1兆6450億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を750億円から660億円(同18.0%増)へ、純利益を470億円から310億円(同7.2%増)へ下方修正したことが嫌気されている。前提となる為替レートを1ドル=107円から110円に見直したことや、航空宇宙システム事業における増加などによる押し上げ効果がある一方、車両事業における損失の計上などにより営業利益予想を減額したという。また、ボーイング787用ロールス・ロイス製エンジンの耐久性の問題に関連する費用を計上することも最終利益を押し下げるとしている。

■エンプラス <6961>  2,985円  -100 円 (-3.2%)  11:30現在
 エンプラス<6961>が3日続落となり、年初来安値に接近している。同社は19日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は13億4500万円(前年同期比48.9%減)となり、通期計画33億円に対する進捗率は40.8%にとどまった。売上高は162億700万円(同5.5%減)で着地。国内主要顧客の生産調整の影響から各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットが苦戦したほか、液晶テレビ市況の悪化などを背景にLED用拡散レンズが低調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,327円  -203 円 (-2.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続落と下値模索の動きにある。株価は寄り後早々に前日比291円安の9239円まで売り込まれ、その後下げ渋る動きをみせているとはいえ上値は重い。売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツの水準をこなしている。サウジアラビアと米国との関係悪化にとどまらず、世界的にサウジと距離を置く動きが強まるなか、同社が同国と共同で立ち上げている巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の今後にも暗雲が立ち込めている。ソフトバンクグループの株価は9月28日の年初来高値1万1500円から2200円強の大幅な調整をいれた水準にあり、「値ごろ感から個人の短期資金などがリバウンド狙いで買いを入れている」(国内ネット証券)状況にある。

■アイ・ピー・エス <4335>  1,325円  +300 円 (+29.3%) ストップ高   11:30現在
 アイ・ピー・エス<4335>が需給相場加速、全体下落相場のなかカイ気配で始まり、9時25分に300円高と値幅制限上限に到達。3日連続のストップ高と異彩を放っている。株価は3営業日で600円の上昇、上昇率は何と82%に達した。同社は中小・中堅企業向けを主力に企業の情報システム構築やERP導入を支援する業務を展開している。小資本の企業ながらSAPのパブリッククラウド認定パートナーの第1号に選ばれており、これが集中人気化の引き金を引いた。クラウドやRPAなどのIT投資を手掛ける銘柄が相次いで人気化するなか、その象徴株となっている。

■パルマ <3461>  2,090円  +395 円 (+23.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 パルマ <3461> [東証M]が急騰。19日大引け後、18年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.3億円→3.1億円に34.8%上方修正。増益率が9.0%増→46.9%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。トランクルームの入金管理・滞納保証サービスの受託件数が増加したことに加え、トランクルーム開発販売部門の収益が想定以上に膨らんだことが上振れの要因。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の9円→10円に増額修正したことも支援材料となった。併せて、屋内型セルフストレージの設計・施工に特化した建設会社のトランクシステム工業と資本提携することを明らかにした。今後増加が見込まれる屋内型セルフストレージの改装ニーズを取り込む構えで、トランクシステムの株式20%を取得し関連会社化する。

■農業総合研究所 <3541>  3,170円  +500 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 農業総合研究所<3541>が集中人気、気配値のまま水準を切り上げている。同社は産地直送野菜の委託販売を手掛けている。19日取引終了後に、日本郵政キャピタルと資本提携することを発表、これを材料視する形で短期資金が流入している。日本郵政キャピタルは同社筆頭株主のプレンティーから52万5000株(発行済み株式数の12.5%)を取得する。日本郵政グループとの関係強化により、農産物流通システム「農家の直売所」の設置拡大を目指す方針で業容拡大期待が大きく膨らんでいる。

■ルーデン <1400>  690円  +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ルーデン・ホールディングス<1400>がストップ高カイ気配。同社は不動産事業に展開するが、不動産決済などに使う仮想通貨分野にも積極的に踏み込んでいる。前週末19日に、これまで延期していた電子トークン「ルーデンコイン」にかかわるホワイトペーパー(技術動向の分析や導入に関する解説をまとめた文書)を発表、これが材料視されている。なお、ルーデンコインによる資金調達については、海外の投資家を対象としたもので日本の居住者は参加できない。

■細谷火工 <4274>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 細谷火工<4274>がストップ高の777円まで買われているほか、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>、東京計器<7721>など防衛関連が軒並み高となっている。トランプ米大統領が現地時間20日、米国が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する意向を表明したことを受けて、地政学リスクが高まるとの思惑が働いているようだ。

●ストップ高銘柄
 細谷火工 <4274>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 プロレド・パートナーズ <7034>  10,700円  -3,000 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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