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【市況】米国連動で金融や素材株に関心、ハイテクは手掛けづらく/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 18日の日本株市場は、米株安の流れを受けて利食い先行の展開になりそうだ。ただし、米国市場は落ち着きもみられてきており、利食い一巡後は底堅さが意識されよう。17日の米国市場は、FOMC議事録を受けた利上げへの警戒感のほか、IBMの予想を下回る決算がハイテク株へ波及する格好となり、NYダウ、ナスダックともに下落。しかし、NYダウは一時300ドルを超える下落局面もあったが、その後は下げ幅を縮めているほか、ナスダック、SP500についても前日終値水準まで下げ渋る展開だった。上昇していたVIX指数はその後下げに転じており、市場は落ち着きを取り戻しつつある。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の22870円だった。円相場は1ドル112円70銭台と前日からはやや円安に振れて推移。

 米国では利上げへの思惑から銀行や保険が上昇しており、この流れが波及しそうだ。また、金属大手のアルコアは、取引終了後に7-9月期決算を発表し、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で株価は上昇して推移しており、商社や素材株への支援材料になろう。一方で、織り込まれている状況ではあるが、IBMが予想を下回る決算が嫌気されて7%を超える下落となっている。この流れもあってハイテク株に売りが波及する格好となり、AMDが3%を超える下落となったほか、マイクロン・テクノロジー、エヌビディア、インテルが軟調だった。この影響からハイテク株への物色には神経質になりそうだ。

 昨日の上昇についても東証1部の出来高は12億株台と依然として低水準であり、薄商いの中をインデックスに絡んだ売買によって押し上げられた格好である。ただし、日経平均は5日線を上回って終えているほか、23000円には届かなかったものの、直近急落で空けたマド下限レベルであり、積極的には上値を追いづらいところでもあった。また、本格化する米企業決算のほか、国内でも決算内容によって大きく振らされる需給状況でもあり、水準だけでは買いは入れづらいところであろう。引き続き米国市場の動向に振らされやすい状況は継続となろうが、底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。

 また、決算シーズンに入ってくると現在の薄商いの状況では、イレギュラー的な価格を形成しやすい。機関投資家は決算通過待ちにもなるため、個人を主体に決算や需給面を手掛かりとした中小型株での日替わり的な物色に移ることも意識しておきたい。
《AK》

 提供:フィスコ

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