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【経済】海外勢の見直し買いの本格化は近いか、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

10/16付の「DailyOutlook」では、海外勢の見直し買いについて考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『2018年の日本株は年初に高値を付けた後、9月中旬ごろまで調整および値固めの期間が続いたが、日本株の上値が重くなった大きな要因として、海外投資家の日本株離れが挙げられよう。年初以降の海外投資家の現物株の売り越し総額は9月第2週までで約4.8兆円と、リーマン・ショックがあった2008年や、中国の景気減速懸念などがあった2016年を超過した水準まで膨らんだ。米国など海外企業と比して国内企業の2018年度の予想増益率が見劣りすること、米中貿易摩擦などを背景とした世界景気の減速懸念から景気敏感株としての側面を持つ日本株を手じまいする動きが強まったこと、などが理由として考えられよう』と伝えています。

ただ、リスクオフの大きな要因である米中貿易摩擦懸念については、株式市場ではイベント通過とともに耐性がつきつつあることを挙げ、『海外投資家は現物株に先物も含めると、9月第2週以降、10月第1週まで4週連続で日本株を買い越している。特に直近2週間は現物株の買いが本格化し、外国人が日本株市場に回帰しつつあることが窺える。足元の世界的な株価急落で10月第2週は再度売り圧力を強めた可能性は高いだろう』と分析しています。

さらに、『年初以降の売り越し累計金額は買い戻し余地が依然大きいことを示唆しており、米VIX指数が既に落ち着きを取り戻しつつあることを踏まえれば、今後堅調な企業業績を確認するとともに、海外投資家の見直し買い資金の流入が期待できよう』とまとめています。

最後にレポートでは、『海外投資家の売買動向(現物・先物)』を紹介しています。詳しくは10/16付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《ST》

 提供:フィスコ

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