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【経済】NYの視点:米9月小売、Q2成長を引き続き押し上げ


米商務省が発表した9月小売売上高は前月比+0.1%と、伸びは拡大予想に反して、8月と同水準にとどまった。変動の激しい自動車を除いた9月小売売上高も前月比-0.1%。伸びは8月+0.2%から予想外に鈍化した。レストランやバーなど食品サービスでの売り上げが‐1.8%と、2016年以降過去2年間で最大の下落率を記録したことが全体指数を押し下げた。

しかし、ハリケーン・フローレンスやハリケーンマイケルなど悪天候が影響しが可能性が強い。一部の企業は恒久的、一時的に店舗を閉鎖したことが売上にひびいたと報告している。13ある主要項目のうち10項目が上昇。自動車や家具など、住宅関連の売り上げが4月来で最大となるなど、食品サービス以外の分野の売り上げは相変わらず強かった。自動車は+0.8%。建材は+0.1%。一方、ガソリンスタンドでの売り上げは‐0.8%。

また、国内総生産(GDP)の先行指標となる食品・自動車・建材・ガソリンを除いたコントロールグループは+0.5%と、8月から予想以上の伸びを記録。7-9月GDPの強い成長期待は根強い。

米商務省が使用しているモデルと類似したモデルを使用していることから市場関係者が注目しているアトランタ連銀の予想で、7-9月期の国内総生産(GDP)は+4.0%と、従来の4.20%から引き下げられた。

最新の小売り売上高の結果、個人消費支出の伸びが3.3%ポイントと、従来の3.6%ポイントから引き下げられたことが要因とした。7-9月期GDP速報値は26日に発表予定。4-6月期に続き4%台の成長が実現すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ軌道を正当化することになる。

《CS》

 提供:フィスコ

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