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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ネオス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ネオス <3627>  1,300円 (+300円、+30.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ネオス <3627> がストップ高。12日大引け後、19年2月期の連結経常損益を従来予想の4000万円の黒字→4億円の黒字(前期は4億3100万円の赤字)に10倍上方修正したことが買い材料視された。通信や製薬、金融業界など向けにネットサービス支援の受注が想定より伸びる。3月に買収したジェネシスホールディングスが展開するデバイス事業の好調も寄与する。また、費用効率化が進み販管費が大幅に減少することも利益を押し上げる。同時に発表した上期(3-8月)の同損益は1億9500万円の黒字(前年同期は7100万円の赤字)に浮上して着地した。

■Gunosy <6047>  2,581円 (+500円、+24.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。Gunosy <6047> がストップ高。12日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比90.4%増の7.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。積極的な広告投資や機能追加などでアプリ「ニュースパス」「ルクラ」の利用者が拡大し、広告収入が伸びたことが寄与。アドネットワークの売上増加に加え、子会社ゲームエイトの好調も増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の25億円→27.2億円に8.7%上方修正。増益率が29.1%増→40.4%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■ワコム <6727>  501円 (+80円、+19.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。ワコム <6727> がストップ高。12日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.7億円→29億円に4.3倍上方修正。従来の59.2%減益予想から一転して76.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォン、タブレット、ノートPC向けペン・センサーシステムに対するメーカー各社からの需要が早期化したことなどが上振れの要因となった。競争環境の変化によりペンタブレット製品の中低価格帯モデルの市場浸透が進まなかったことでブランド製品事業の収益は計画未達だった。なお、通期の同利益は従来予想の39.2億円(前期は35.8億円)を据え置いた。

■SKジャパン <7608>  715円 (+100円、+16.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率4位。エスケイジャパン <7608> がストップ高。12日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の2.7億円→5.8億円に2.1倍上方修正。従来の18.4%減益予想から一転して75.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は2回目となる。「星のカービィ」など定番キャラクター商品の好調継続に加え、利益率の高い自社企画品「忠犬もちしば」の販売が伸びることが収益を押し上げる。同時に発表した上期(3-8月)の同利益は前年同期比3.1倍の4.4億円に急拡大した。

■コーナン <7516>  3,010円 (+309円、+11.4%)

 東証1部の上昇率5位。コーナン商事 <7516> が8日ぶりに急反騰し、上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、今期の中間配当および期末配当をそれぞれ1円増配し、年間配当を52円(従来計画は50円)にすると発表した。また、あわせて発表した19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算は、営業収益が1687億7000万円(前年同期比4.7%増)で着地。営業利益は107億8700万円(同4.7%増)となり、通期計画185億円に対する進捗率は58.3%となった。新規出店効果に加え、円高などを背景とした値入率の改善などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■進和 <7607>  2,260円 (+225円、+11.1%)

 東証1部の上昇率7位。エンジニアリングの商社兼メーカーである進和 <7607> が5日ぶり急反騰。同社は12日取引終了後に、19年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益は45億円(前期比2.8%増)を見込み、年間配当計画は前期比2円増配の74円とした。売上高は600億円(同6.0%増)を予想。主要ユーザーである自動車業界は、次世代自動車の研究開発や世界的な自動車需要の増加を背景に、堅調な研究開発投資や設備投資が続き、これが追い風になるとみている。

■ジンズ <3046>  6,520円 (+460円、+7.6%)

 ジンズ <3046> が3日ぶり急反発。12日大引け後に発表した18年8月期の連結経常利益は前の期比7.7%増の56.2億円で着地。続く19年8月期も前期比21.6%増の68.4億円に伸び、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は眼鏡専門店「JINS」を国内30店舗、海外は中国を中心に44店舗の出店を計画。新規連結となる台湾子会社も寄与し、売上高は前期比14.4%の大幅増収を見込む。また、既存店売上高は主力の視力矯正メガネの販売増加などで同3.3%増とプラスを継続する見通しだ。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の50円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■UUUM <3990>  3,905円 (+255円、+7.0%)

 UUUM <3990> [東証M]が続急伸。12日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の3.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。動画広告市場が拡大するなか、再生回数に連動するアドセンス収入やタイアップ広告収入が大きく伸びたことが寄与。所属ユーチューバーのグッズ販売が好調だったことも増益に貢献した。通期計画の8.4億円に対する進捗率は38.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■SFOODS <2292>  4,815円 (+280円、+6.2%)

 S Foods <2292> が5日ぶり急反発。同社は12日大引け後(15:00)に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・6-8月期も12%増益」が好感された。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比8.0%増の62.6億円に伸び、通期計画の125億円に対する進捗率は50.1%となり、5年平均の47.8%とほぼ同水準だった。

■ソースネクス <4344>  1,329円 (+60円、+4.7%)

 ソースネクスト <4344> が大幅続伸。セキュリティーソフト「ZEROウイルスセキュリティ」を手掛け需要を取り込んでいるほか、訪日外国人のプロモートに政府が注力するなか、同社の翻訳端末「ポケトーク」の最新モデルに対する期待も大きい。19年3月期は売上高が前期比77%増という高い伸びを見込んでおり、増収効果から営業利益も前期比102%増の24億9900万円と高変化を予想している。株式需給面では流動性の高さがポイントで、次世代通訳機ポケトーク事業で連携するネオス <3627> との株価連動性も強い。

■サインポスト <3996>  3,405円 (+140円、+4.3%)

 サインポスト <3996> [東証M]が大幅続伸。人手不足を背景にセルフレジが注目を集めるなか、同社は設置型AIレジ「ワンダーレジ」の開発に積極姿勢であり、成長性が期待されている。同社は12日大引け後に19年2月期上期(3-8月)決算を発表しており、これが刺激材料となったようだ。19年2月期上期の経常利益(非連結)は前年同期比21.3%増の1.6億円に伸びて着地。主力のコンサルティング事業で金融機関や公共機関など向けの受注が拡大したことが寄与。AIを利用した無人レジや文字認識技術の研究開発費を吸収し、2ケタ増益を達成したことが好感された。

■コスモス薬品 <3349>  24,760円 (+840円、+3.5%)

 コスモス薬品 <3349> が3日ぶり大幅反発。九州を地盤に展開するドラッグストアで小商圏での大型店舗に特長がある。同社が12日取引終了後に発表した19年5月期の第1四半期(6-8月)連結決算は、売上高が1535億3400万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は69億9500万円(同11.8%増)と2ケタ増収増益を達成、これを評価する買いを呼び込んだ。テクニカル的にも株価は26週移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を堅持している。

■古野電気 <6814>  1,356円 (+42円、+3.2%)

 古野電気 <6814> が大幅続伸。12日大引け後に発表した19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の38.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。欧州やアジアを中心に商船市場向け電子機器が伸びたほか、ETC車載器などの販売も好調だった。生産性向上や製品構成の良化に加え、円安による採算改善も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の40億円→50億円に25.0%上方修正。増益率が2.2倍→2.7倍に拡大する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の10円→17円(前期は10円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■Ciメディカ <3540> [JQ] 5,110円 (+130円、+2.6%)

 歯愛メディカル <3540> [JQ]が続伸。同社は12日の取引終了後、株式売り出しの中止を発表しており、15日は株式需給の悪化懸念がなくなったことを好感する買いが流入した。同社は4日に清水清人社長による240万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限24万株の売り出しを実施すると発表していた。また、同時に現在のジャスダック市場から東証1部または2部の東証本則市場へ市場変更する申請を行っていたが、これも取り下げている。

■国際石開帝石 <1605>  1,381円 (+34.5円、+2.6%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> などが押し目買いに底堅さをみせた。WTI原油先物価格はここ大きく調整を入れたが、それでも1バレル=70ドル以上をキープしており、前週末12日に37セント高の1バレル=71ドル34セントと3日ぶり反発した。これを受け、15日の東京市場でも資源関連の下値を拾う動きが顕在化した。業種別騰落率でも両銘柄が属する「鉱業」は値上がり率首位となった。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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