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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ALBERT、高島屋、OLC

ALBERT <日足> 「株探」多機能チャートより
■ALBERT <3906>  14,470円  +3,000 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 ALBERT<3906>が急騰、上場来高値を更新した。同社はビッグデータ分析サービスなどを展開、特にディープラーニングなどAI分野で強みを持っている。1日取引終了後、東京海上日動火災保険と資本・業務提携することを発表。損害保険領域におけるデータ分析や人工知能を活用した業務効率化などで協業する計画で、東京海上日動が同社の発行済み株式の1.66%に相当する4万6800株を取得する。これがポジティブサプライズとなり投資資金を集中的に呼び込む形となった。

■ワークマン <7564>  7,880円  +550 円 (+7.5%)  11:30現在
 ワークマン<7564>は急伸、連日で実質上場来高値を更新している。1日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比28.1%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。全国的に気温の変動が大きく、台風などにより降雨量が多かったことで、エアロストレッチブルゾン、ウォームパンツなどの防寒商品や、レインウェア、長靴などの雨関連商品が活発に動いた。なお、チェーン全店売上高は同30.2%増で、ショッピングセンター初出店のららぽーと立川立飛店、ロードサイド店舗の山形南原店などの新店も寄与した。

■東京個別指導学院 <4745>  1,521円  +56 円 (+3.8%)  11:30現在
 東京個別指導学院<4745>が急反発。ベネッセホールディングス<9783>傘下で首都圏中心に個別指導塾を全国展開している。積極的に都市部での新規校の開校を進め生徒数を順調に拡大、2ケタ営業増益を達成した前期に続き19年3月期も増収増益を見込んでいる。また、オンライン英会話講座など新規展開を図りニーズを取り込む構え。PERやPBRなどの株価指標面では割高ともいえ、それが信用取引の空売りに反映されて直近の信用倍率は0.3倍、株式需給面からはミニ踏み上げ相場の素地がある。

■アスクル <2678>  3,500円  +125 円 (+3.7%)  11:30現在
 アスクル<2678>は大幅反発している。1日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比8.3%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。台風21号や北海道胆振東部地震の一時的な影響を受けたものの、概ね順調に推移したという。主力分野のBtoB事業が同4.7%増となったことに加えて、LOHACOが37.6%増となったことが寄与。なお、BtoC流通総額は同33.3%増だった。

■高島屋 <8233>  1,914円  +67 円 (+3.6%)  11:30現在
 高島屋<8233>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年3~8月期の連結営業利益が前年同期比6%減の130億円程度だったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である120億円を上回るとの観測が好感されているようだ。記事によると、訪日外国人や富裕層向け販売の好調が利益を下支えし、減益幅が縮小したという。この報道を受けて、J.フロント リテイリング<3086>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>なども上期の業績上振れ期待から堅調な動きとなっている。なお、同社は1日の取引終了後、9月度の店頭売上速報を発表しており、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比3.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。2度の台風の影響で関西5店舗が臨時休業したほか、関東各店が月末に営業時間を短縮したことが響いた。関西を中心に免税売り上げにも影響があり、同売り上げは同2.7%減となったとしている。

■オリエンタルランド <4661>  12,035円  +325 円 (+2.8%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が反発している。1日の取引終了後に発表した上期(4~9月)の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が1551万8000人(前年同期比5.0%増)となり、上期として過去最高の入園者数を記録したことが好感されている。今上期は、35周年という節目を迎えたことがゲストの来園動機につながったことに加えて、新デイタイムパレード「ドリーミング・アップ!」やナイトタイムスペクタキュラー「Celebrate! Tokyo Disneyland」など両パークで導入した新規コンテンツが好評だった。また、4月にリニューアルオープンした「イッツ・ア・スモールワールド」も人気を博したとしている。

■クリエイトS <3148>  3,050円  +82 円 (+2.8%)  11:30現在
 クリエイトSDホールディングス<3148>が3日続伸となっている。同社は1日取引終了後に、19年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。営業利益は35億4300万円(前年同期比3.3%増)となり、上半期計画66億8000万円に対する進捗率は53.0%となった。売上高は714億4900万円(同7.5%増)で着地。出店数増加の効果や、猛暑による制汗剤や暑さ対策商品などの販売数増加などから、主力のドラッグストア事業が好調だったことが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■加藤製作所 <6390>  3,500円  +85 円 (+2.5%)  11:30現在
 加藤製作所<6390>は6日ぶりに反発している。同社が8月10日に発表した19年3月期第1四半期(4~6月)の決算は、売上高193億3400万円(前年同期比5.9%減)、経常利益15億8300万円(同35.8%増)と減収ながら大幅増益となった。インフラ関連投資の活発な中国向けに油圧ショベルの販売が大幅な拡大をみせていることが寄与している。さらに同社は8月30日、建設用クレーンや油圧ショベルなどの販売を手掛ける子会社をオランダに設立したと発表した。子会社の設立は、欧州での営業・技術サポートを強化し、オランダを含め欧州全域へ販路を拡大することを主な目的としている。

■小野薬品工業 <4528>  3,282円  +72 円 (+2.2%)  11:30現在
 小野薬品工業<4528>が高い。スウェーデンのカロリンスカ研究所は1日、今年のノーベル医学生理学賞に京都大特別教授の本庶佑氏ら2人を選んだと発表した。免疫チェックポイント分子(タンパク質)「PD-1」を発見したことが評価された。これをもとに、がん治療薬「オプジーボ」が開発された。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。日本の受賞は2年ぶり。米国籍の2人を含めて計26人となった。「免疫チェックポイント阻害剤」である小野薬品工業のがん治療薬「オプジーボ」は「PD―1」の免疫のブレーキ役となる機能を生かして開発されたもの。ヒトの体内に備わる免疫の仕組みを利用してがんを攻撃する治療法で、抗がん剤、手術、放射線治療に続く第4の治療法として注目を集めている。

■みらかホールディングス <4544>  2,955円  +58 円 (+2.0%)  11:30現在
 みらかホールディングス<4544>が5日ぶりに反発している。同社は1日、子会社のケアレックスを通じて、訪問介護および居宅介護支援事業に新規参入したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同日に「スターク」ブランドの看護・介護ステーションを4拠点(東京都三鷹市、神奈川県大和市、京都市、大阪府枚方市)開設し、サービスを展開。また、東京都で訪問介護事業を手掛ける集い介護センター(東京都目黒区)を同日付で買収したことにより、東京23区内(目黒区、江戸川区)でもサービスを行うとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,176円  +116 円 (+1.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が反発、テクニカル的にも中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を上に抜けてきた。外国為替市場で1ドル=114円台に入る円安が進行、約11カ月ぶりの円安水準に達している。通期想定為替レート106円で設定する同社にとって輸出採算改善から業績の増額要因として改めて意識されている。自動車セクターは米国とも貿易摩擦問題が懸念されていたが、先の日米首脳会談で米国の輸入自動車関税引き上げが回避されたことも買い安心感につながっている。

■伊藤忠商事 <8001>  2,260円  +35 円 (+1.6%)  11:30現在
 商社株が軒並み高。伊藤忠商事<8001>や三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>などがそろって年初来高値を更新している。1日に原油価格の代表的な指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が1バレル75.30ドルと約3年10カ月ぶりの高値に上昇したことで、資源・エネルギー関連株として商社株が見直されている様子だ。また、伊藤忠が1日に19年3月期の業績予想の増額修正を発表したことから、他の大手商社株にも業績増額修正の連想が働いているようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,457円  +20 円 (+1.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株に買いが入っている。ここ原油市況が上昇指向を強め、前日のWTI原油先物価格は2ドルを超える大幅上昇で、1バレル=75ドル30セントと約3年10カ月ぶりの高値水準まで一気に切り上げた。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどが買われ、NYダウ急伸の原動力となった。東京市場でもこの流れが波及、関連銘柄に物色の矛先が向いている。

■JSR <4185>  2,140円  +24 円 (+1.1%)  11:30現在
 JSR<4185>が5日ぶりに反発している。1日の取引終了後に合成ゴム・エマルジョン製品の価格を10月21日納入分から値上げすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。昨年以降の原油・ナフサ高を背景とした主・副原料の価格上昇に加えて、ユーティリティー費、輸送費の上昇に対応するという。同事業の採算改善につながると期待されているようだ。

■象印マホービン <7965>  1,378円  -167 円 (-10.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 象印マホービン<7965>は大幅続落。1日取引終了後、18年11月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は864億円から842億円(前期比1.4%減)へ見直したほか、営業利益は72億円から62億円(同20.7%減)へ、最終利益は52億円から45億円(同15.7%減)へ修正した。高価格帯の炊飯器の販売が予想に比べ落ち込んでいることなどが響く見通しだ。

●ストップ高銘柄
 極東産機 <6233>  1,004円  +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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