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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):資生堂、ソニー、リクルート

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■クスリアオキ <3549>  9,110円  +450 円 (+5.2%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が続伸。いちよし経済研究所は21日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともに、フェアバリューは1万円から1万1000円に引き上げた。20日に発表した第1四半期の連結営業利益は前年同期比8%増の35億2300万円だったが、会社計画並みで着陸したとみられ、ノーサプライズとしている。ただ、新店負担増を吸収しての利益成長であることを評価。19年5月通期の同利益は前期比15.5%増の137億円(会社予想131億2400万円)と増額修正を見込んでいる。

■UTグループ <2146>  4,000円  +195 円 (+5.1%)  本日終値
 21日に発表した「フィデリティ投信が大株主に浮上」が買い材料。米フィデリティ投信が21日付で財務省に提出した大量保有報告書によると、フィデリティ投信の同社株式保有比率は5.15%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

■クレハ <4023>  8,510円  +400 円 (+4.9%)  本日終値
 クレハ<4023>が7連騰で新高値。東海東京調査センターは21日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価は1万680円に引き上げた。耐熱性の高い樹脂で自動車向けの数量増が期待できるPPS樹脂や、シェールオイル掘削時に使用されるフラックプラグ向けPGA樹脂、リチウムイオン電池用バインダー向け中心のPVDF樹脂など今後、大きく伸びることが期待できる事業領域に展開していることを評価している。同証券では19年3月期の連結営業利益を会社予想140億円に対し158億円(前期比22%増)、20年3月期の同利益を194億円と予想している。

■新明和工業 <7224>  1,494円  +63 円 (+4.4%)  本日終値
 新明和工業 <7224> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となっているもよう。報告書によれば、レノと共同保有者の新明和株式保有比率は19.32%→20.38%に増加した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、株主発言による株主還元強化が期待されている。なお、同社は18年3月期の年間配当を前の期比9円増の23円に増額し、19年3月期はさらに13円積み増し36円に大幅増配する計画としている。

■資生堂 <4911>  8,336円  +331 円 (+4.1%)  本日終値
 資生堂<4911>が一時400円近い上昇をみせたほか、コーセー<4922>も1600円を超える上昇をみせるなど化粧品関連株に物色の矛先が向いた。米中貿易摩擦問題への懸念はくすぶるものの、化粧品に対するインバウンド需要は高水準が続いている状況にあり、両銘柄とも目先買い戻しの動きが目立つ。資生堂は中期波動でも13週及び26週移動平均線を上回り、上昇トレンド復帰の様相をみせている。

■ソニー <6758>  6,658円  +214 円 (+3.3%)  本日終値
 ソニー<6758>が反発。株価は前週19日に6773円の年初来安値をつけた後は調整色をみせていたが、目先買い直す動きが出ている。直近、米大手資産運用会社のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが同社株の保有比率を引き下げたことが判明、従来の6.12%から4.70%に低下させたが、株価面への影響は限られている。ゲームソフトが好調で収益を牽引、19年3月期経常利益は前期比8.7%増の7600億円を計画するが一段の上方修正が有力視されている。

■リクルート <6098>  3,793円  +108 円 (+2.9%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>の上値追いが続いている。前週末は終値こそわずかに安かったものの買い意欲の強い展開で、きょうは仕切り直しの買いに連日の上場来高値更新となっている。機関投資家とみられる買いが続き、最高値圏で売り圧力から解放されている点はポイント。業績面では企業の求人需要は高水準で人材派遣業務が好調、オンライン求人検索サイト「インディード」が米国で急拡大していることも評価材料。毎期増配を繰り返しており、19年3月期は前期実績比4円増配の年27円を計画している。営業利益2100億円(前期比9.5%増)は上方修正含み。

■カナモト <9678>  4,035円  +100 円 (+2.5%)  本日終値
 カナモト <9678> が反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、レオスの同社株式保有比率は5.39%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑が働き、買いが先行したようだ。

■東京エレクトロン <8035>  16,315円  +385 円 (+2.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が続伸、半導体関連セクターの象徴株でここ全体相場上昇局面でも出遅れ感が顕著だったが、1万6000円割れで目先の底値を確認しリターンリバーサル狙いの買いを誘っている。前日の米国株市場ではインテルやマイクロンテクノロジー、エヌビディアといった半導体関連株が買われており、フィラデルフィア半導体株指数も上昇、この流れが同社株にも波及した。

■村田製作所 <6981>  17,885円  +365 円 (+2.1%)  本日終値
 村田製作所<6981>が3日ぶり反発。今月13日に1万6500円前後まで値を下げたが、そこが目先の底値になった。米中貿易摩擦の問題が先鋭化しているが、トランプ米大統領は対中制裁関税第3弾で、当初公表していた米アップルのアップルウォッチなど一部商品を除外している。アップルにとってはポジティブ材料で前日の同社株は上昇している。東京市場でも為替の円安を味方に、アップル向け有力サプライヤーである村田製に目先買い戻しを誘発する格好となった。

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