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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アウトソシン、イオンファン、キョーリン

キョーリン <日足> 「株探」多機能チャートより
■アウトソーシング <2427>  1,706円  +138 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 アウトソーシング <2427> が大幅反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、レオスのアウトソシン株式保有比率は5.30%→6.54%に増加した。足もとの株価は6日に発表した公募増資と売り出しが嫌気され急落していたが、この日はレオスの同社株買い増しを受けて需給思惑が働き、買いが先行している。

■イオンファンタジー <4343>  4,225円  +335 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 イオンファンタジー <4343> が4連騰。日本経済新聞の22日付朝刊で「商業施設でゲームセンターなどを手掛けるイオンファンタジーの2018年3~8月期は、連結営業利益が前年同期比1割増の28億円強だったようだ」と報じられたことが買い材料視された。記事によると「同期間で2年連続の最高益となった。国内事業は主力のクレーンゲームが好調だった。中国や東南アジアで展開する海外事業は利益率が改善した」という。同社の既存店売上高は7月に20ヵ月ぶりに前年割れとなるなど先行きが懸念されていたが、会社計画通りの数値に収まる観測が出たことから買い戻す動きが強まっている。

■キョーリン <4569>  2,479円  +138 円 (+5.9%)  11:30現在
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>が大幅続伸。同社は21日取引終了後に、厚生労働省から過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠50ミリグラム」の製造販売承認を取得したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同剤は、同社子会社の杏林製薬が2014年7月に米メルクとの間でライセンス契約(日本国内における独占的な開発権及び製造販売権)を締結し、16年3月に共同開発権及び共同販売権をキッセイ薬品工業<4547>に供与して、両社で国内開発を進めてきた経緯がある。なお、「ベオーバ錠」は杏林製薬とキッセイ薬品で共同販売するとしている。

■富士紡ホールディングス <3104>  3,595円  +180 円 (+5.3%)  11:30現在
 富士紡ホールディングス <3104> が続急伸。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、エフィッシモの同社株式保有比率は6.54%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑が働き、買いが先行しているようだ。

■パーソルHD <2181>  2,669円  +118 円 (+4.6%)  11:30現在
 パーソルホールディングス <2181> が大幅続伸。SMBC日興証券が21日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を3400円→3500円に引き上げたことが買い材料視された。レポートでは、派遣事業で生産性向上による利益率改善の取り組みが進展していると評価。一方、株式市場ではその効果をまだ十分に織り込んでいないと指摘している。また、短期的な注目点として10月以降の派遣業界動向や無期雇用化の状況を挙げている。

■日本オラクル <4716>  9,270円  +390 円 (+4.4%)  11:30現在
 日本オラクル <4716> が続伸。19年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)が前年同期比11.0%増の135億円に伸びて着地したことが買い材料視された。データ利活用や業務効率化ニーズが高まるなか、クラウドサービスとソフトウェアライセンスを組み合わせた大型案件を複数受注し、2ケタ増収を達成したことが寄与。

■ブロードリーフ <3673>  718円  +27 円 (+3.9%)  11:30現在
 ブロードリーフ<3673>が続伸。株価は75日移動平均線をサポートラインに上放れ、短期テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成が目前で、上値指向が強い。700円台回復で7月26日につけた実質上場来高値763円のクリアも意識される場面にある。同社は部品管理ソフトを手掛け、自動車整備事業者向けなどに高いシェアを有している。自動車のアフターサービス市場は成長が加速、同社の18年12月期業績も営業利益段階で前期比3割増の39億円を見込むなど好調。

■クレハ <4023>  8,410円  +300 円 (+3.7%)  11:30現在
 クレハ<4023>が7連騰で新高値。東海東京調査センターは21日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価は1万680円に引き上げた。耐熱性の高い樹脂で自動車向けの数量増が期待できるPPS樹脂や、シェールオイル掘削時に使用されるフラックプラグ向けPGA樹脂、リチウムイオン電池用バインダー向け中心のPVDF樹脂など今後、大きく伸びることが期待できる事業領域に展開していることを評価している。同証券では19年3月期の連結営業利益を会社予想140億円に対し158億円(前期比22%増)、20年3月期の同利益を194億円と予想している。

■新明和工業 <7224>  1,478円  +47 円 (+3.3%)  11:30現在
 新明和工業 <7224> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となっているもよう。報告書によれば、レノと共同保有者の新明和株式保有比率は19.32%→20.38%に増加した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、株主発言による株主還元強化が期待されている。なお、同社は18年3月期の年間配当を前の期比9円増の23円に増額し、19年3月期はさらに13円積み増し36円に大幅増配する計画としている。

■東京エレクトロン <8035>  16,450円  +520 円 (+3.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続伸、半導体関連セクターの象徴株でここ全体相場上昇局面でも出遅れ感が顕著だったが、1万6000円割れで目先の底値を確認しリターンリバーサル狙いの買いを誘っている。きょうの日経平均株価は目先筋の売りをこなして7日続伸と強さをみせているが、9時50分現在、最も日経平均にプラス寄与を与えているのが同社株だ。前日の米国株市場ではインテルやマイクロンテクノロジー、エヌビディアといった半導体関連株が買われており、フィラデルフィア半導体株指数も上昇、この流れが同社株にも波及した。

■ソニー <6758>  6,618円  +174 円 (+2.7%)  11:30現在
 ソニー<6758>が反発、東証1部上場銘柄のなかで任天堂<7974>に次ぐ売買代金を集めている。株価は前週19日に6773円の年初来安値をつけた後は調整色をみせていたが、目先買い直す動きが出ている。直近、米大手資産運用会社のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが同社株の保有比率を引き下げたことが判明、従来の6.12%から4.70%に低下させたが、株価面への影響は限られている。ゲームソフトが好調で収益を牽引、19年3月期経常利益は前期比8.7%増の7600億円を計画するが一段の上方修正が有力視されている。

■クスリアオキ <3549>  8,890円  +230 円 (+2.7%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が続伸。いちよし経済研究所は21日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともに、フェアバリューは1万円から1万1000円に引き上げた。20日に発表した第1四半期の連結営業利益は前年同期比8%増の35億2300万円だったが、会社計画並みで着陸したとみられ、ノーサプライズとしている。ただ、新店負担増を吸収しての利益成長であることを評価。19年5月通期の同利益は前期比15.5%増の137億円(会社予想131億2400万円)と増額修正を見込んでいる。

■村田製作所 <6981>  17,800円  +280 円 (+1.6%)  11:30現在
 村田製作所<6981>が3日ぶり反発。今月13日に1万6500円前後まで値を下げたが、そこが目先の底値になった。米中貿易摩擦の問題が先鋭化しているが、トランプ米大統領は対中制裁関税第3弾で、当初公表していた米アップルのアップルウォッチなど一部商品を除外している。アップルにとってはポジティブ材料で前日の同社株は上昇している。東京市場でも為替の円安を味方に、アップル向け有力サプライヤーである村田製に目先買い戻しを誘発する格好となっている。

■カナモト <9678>  3,990円  +55 円 (+1.4%)  11:30現在
 カナモト <9678> が反発。ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、レオスの同社株式保有比率は5.39%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑が働き、買いが先行しているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  7,090円  +90 円 (+1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は続伸。ここ戻り足を強めていたが、きょうも足もと利益確定の売りをこなしてプラス圏で推移している。前日の米国株市場では米中貿易摩擦問題を改めて嫌気してNYダウが約180ドルの下落をみせた。日米間でも26日に日米首脳会談を控え、これを見極めたいとの思惑が漂う。特に、自動車は対米貿易黒字のおよそ70%を占めており、同社株についても関税引き上げなどに対するマーケットの警戒感は根強いものがある。ただ、株価面ではかなり織り込みが進んでいるほか、目先外国為替市場では1ドル=112円70銭台まで円安に振れていることもあり、下値では買い板が厚い。

■アクリーティブ <8423>  360円  +80 円 (+28.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 21日、アクリーティブ <8423> に対して芙蓉総合リース <8424> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を48.2%上回る1株415円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は9月25日から11月6日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

●ストップ高銘柄
 TATERU <1435>  705円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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