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【市況】日米通商協議・首脳会談控え上値は追いにくい/後場の投資戦略

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 23793.35 (+118.42)
TOPIX  : 1797.09 (+9.49)

[後場の投資戦略]

 米株高や円安を好感して日経平均は6日続伸している。前日投開票された自民党総裁選で安倍首相が3選を決め、金融緩和策の継続や経済対策への期待の高まりも相場を押し上げているようだ。また、米中貿易摩擦により日本企業が相対的に優位になるといった見方や、米追加関税で同国のインフレ圧力が高まり、為替が円安・ドル高に振れやすくなるといった見方から海外投資家が日本株に買いを入れているといった観測もある。総裁選通過による材料出尽くし感が広がった場面でも大きな押し目は作らず、堅調推移となっている。

 しかし、日米通商協議(FFR)が24日、日米首脳会談が26日開催となり、3連休とともに外交上の重要イベントを控えて積極的に上値を追いにくい状況でもあるだろう。トランプ米大統領が自動車などの輸出制限や円安是正で日本に対する圧力を強めてくるようであれば、海外投資家が期待する日本企業の優位性も薄まる可能性がある。9月の中間期末を前に買い戻しの動きは続いているが、目先の利益を確定する売りも出て、後場の日経平均はこう着感の強い展開となりそうだ。(小林大純)
《AK》

 提供:フィスコ

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