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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は4日ぶり反落、利益確定売りが優勢

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 78168.66 -0.19%
19日のブラジル市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比145.30ポイント安(-0.19%)の78168.66で取引を終えた。79020.76から77623.92まで下落した。

中盤はプラス圏を回復したが、その後は再び売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、内需や電力の一角に売りが広がった。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇が資源セクターの支援材料となった。また、欧州市場の上昇も指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2404.42 +0.08%
19日のロシア株式市場は6日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比1.84ポイント高(+0.08%)の2404.42で取引を終了した。2396.18から2416.53まで上昇した。

後半は売りに押されたが、引け間際に再びプラス圏を回復した。財政収支の改善が好感された。2019年、20年、21年の国内総生産(GDP)に占める財政黒字の割合は、それぞれ1.8%、1.1%、0.8%になると予測されている。原油価格の上昇などが主に寄与すると指摘されている。また、原油価格・通貨ルーブルの同時上昇もロシア株の支援材料。ただ、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、後半は利益確定売りがやや優勢となった。

【インド】SENSEX指数 37121.22 -0.45%
19日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比169.45ポイント安(-0.45%)の37121.22、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同44.55ポイント安(-0.39%)の11234.35で取引を終えた。

プラス圏で推移した後は終盤に下げ幅を拡大させた。外国人投資家(FII)の売り継続が圧迫材料。FIIはこの日、大幅な売り越しとなった。また、通貨ルピーの先行きに対する不安が解消できないことも引き続き警戒された。

【中国本土】上海総合指数 2730.85 +1.14%
19日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比30.90ポイント高(+1.14%)の2730.85ポイントと続伸し、約2週間ぶりの高値水準を回復している。

中国の政策期待が広がる。2019年1月1日付で改正される「個人所得税法」では、住宅ローン金利などが所得から控除される見通しだ。元安懸念の後退もポジティブ。李克強・首相は19日、天津で開催中の夏季ダボス会議で講演し、「人民元の下落は弊害が大きい」と述べ、人民元安を望まない姿勢を明確にした。

《NH》

 提供:フィスコ

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