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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日エスコン、サンバイオ、ソニー

日エスコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本エスコン <8892>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 日本エスコン<8892>がストップ高買い気配。同社は関西や首都圏でマンション販売を展開する。29日引け後に中部電力<9502>と資本・業務提携することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。中部電に、同社発行済み株式数の32%強に当たる2298万株を売却する。これにより同社は中部電の持分法適用会社となり、業務面では不動産開発で協業するほか、同社のエネルギー供給・設備工事、中部電の不動産売却先の選定に関し、それぞれ優先候補として取り扱う計画。

■サンバイオ <4592>  3,885円  +95 円 (+2.5%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が4連騰で3900円台まで上値を伸ばし、3月中旬以来の4000円大台復帰を視野に入れているほか、スリー・ディー・マトリックス<7777>、ヘリオス<4593>などバイオ関連株に高いものが目立つ。市場では「ここ新興市場の下げ止まりの原動力となったのがバイオ関連への資金流入。これを先導したのがサンバイオやそーせいグループ<4565>で、こうした時価総額の大きい銘柄が商いを伴い上昇したことで、個人投資家の待機資金を引き寄せる形となった」(準大手証券アナリスト)としている。

■アスクル <2678>  3,170円  +70 円 (+2.3%)  11:30現在
 アスクル<2678>が反発している。28日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比13.1%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力分野のBtoB事業が同7.6%増となったことに加えて、LOHACOの伸長率が52.5%増だったことが寄与した。なお、BtoC流通総額は同2.0倍となった。

■KLab <3656>  978円  +21 円 (+2.2%)  11:30現在
 KLab<3656>が反発している。28日の取引終了後、アクセルマーク<3624>子会社のアクセルゲームスタジオと共同開発したスマートフォン向け新作ゲーム「幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル」の配信を同日付で開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同アプリは、幽助、桑原、蔵馬、飛影をはじめとする登場人物がSDキャラとして登場し、爽快かつ臨場感あふれるド迫力バトルを繰り広げる魔界最強バトルRPG。「幽☆遊☆白書」のファンが熱望する「5キャラ1チーム」のチーム編成はもちろんのこと、自分だけのドリームチームを作り、他プレイヤーチームと競い合うことができるという。7月30日に開始した事前登録受付では事前登録者数が40万人を突破するなど人気も高いことから、業績への貢献が期待されている。

■TKC <9746>  4,235円  +85 円 (+2.1%)  11:30現在
 TKC<9746>が反発している。この日、学校給食費の徴収・管理業務を支援する「TASKクラウド給食費管理システム」の新規開発に着手したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。国が進める「学校における働き方改革」に伴い、多くの学校で徴収・管理を行ってきた学校給食費について公会計化し、市区町村の教育委員会がその実務を担うとの方向が示されたことに対応するもの。これまで同社が税の収納・滞納、就学・就学援助など各種業務システムで培ってきたノウハウを生かすとともに、公会計など関連システム間のスムーズなデータ連携を実現。また、先行導入団体(数団体予定)の協力を得ながら機能の拡充を進め、来夏にファーストユーザーでの本稼働を目指すとしている。

■三菱ケミHD <4188>  1,022円  +16.5 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱ケミカルホールディングス<4188>が3日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「三菱ケミカルはタイ国営のタイ石油公社(PTT)グループと組み、ストローに使える環境負荷の少ない新素材を共同開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、水中で自然分解する性質があることに加えて、ストロー用途に十分な強度も持つという。プラスチックストローをめぐっては、米スターバックスがその使用を段階的に廃止することを打ちだすなど、社会的に関心が高まっていることから、新たなストロー素材の開発には株式市場も注目が高いようだ。

■ソニー <6758>  6,266円  +93 円 (+1.5%)  11:30現在
 ソニー<6758>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は28日、目標株価を6200円から8400円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続した。同証券では、業績予想を見直しており19年3月期の連結営業利益を従来の7200億円から7800億円(会社予想6700億円)、20年3月期の同利益を7800億円から9000億円に増額修正した。エクイティストーリーは「既存事業の持続的な拡大に加えてイノベーションが同社の業績拡大を牽引する新たな成長局面入り」を継続。競争力のある差別化ハードウェアとリカーリングビジネスモデルとを組み合わせた新たなソニーの成長戦略が評価される、とみている。

■村田製作所 <6981>  19,115円  +205 円 (+1.1%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、TDK<6762>、ローム<6963>、日東電工<6988>、アルプス電気<6770>など電子部品株が総じて上値追い。いずれも米アップルの有力サプライヤーだが、米株市場ではアップル株が上昇一途で最高値圏を走る展開にあり、これに追随する動きとなっている。直近、アップル株の上昇は、9月にもiPhoneの新モデル3種を発表すると米大手通信社が報道したことが背景にあり、日本の大手電子部品メーカーもその恩恵を享受することが期待される。

■新日鐵住金 <5401>  2,301円  +24 円 (+1.1%)  11:30現在
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>がいずれも3日続伸と上値指向を強めている。中国やインドなどのインフラ投資需要を背景とした鋼材需要の拡大で世界的に鉄鋼メーカーの業績が回復している。またここにきて、米国トランプ政権の鉄鋼輸入制限の影響で米国の鋼材価格の上昇が顕著となっており、鉄鋼メーカーにとっては利益採算の向上が見込める状況にある。足もと円安含みで推移するドル・円相場と合わせ、日本の大手鉄鋼メーカーにとっても追い風が意識され始めている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,076円  +50 円 (+0.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯。前日まで3日続伸で7000円大台を回復、25日移動平均線との下方カイ離も解消したが、目先は強弱感が対立している。足もと、外国為替市場でドル高・円安に振れていることは追い風ながら、引き続き米通商政策を巡る思惑からいったん利益確定を優先する動きも出ている。北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを巡る米国とメキシコの2国間協議が27日、大筋合意。自動車関税ゼロを維持する条件として現地での部品調達比率引き上げのほか、米国製部品の購入拡大を事実上義務付ける条項を新設する見通し。メキシコに生産拠点を持つ日本の自動車メーカーにとっては最悪のシナリオは回避されたことで買い安心感が出ている。ただ、今後カナダを含む3カ国で最終合意できるかが焦点となっており、仮に首尾よく進まなかった場合は、カナダでの生産ウエートの高いトヨタにとってはネガティブ材料として株価の押し下げ圧力となる。

■クスリアオキ <3549>  7,860円  -670 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅3日続落。28日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次営業速報は、既存店売上高が前年同月比2.6%増と17カ月連続で前年実績を上回ったものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。客単価は同0.1%減となった一方、客数が同2.6%増と引き続き堅調に推移したことが寄与した。なお、全店ベース売上高はドラッグストア3店舗、併設調剤薬局4店舗の出店効果もあり同13.8%増だった。

■文化シヤッター <5930>  829円  -67 円 (-7.5%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 28日、文化シヤッター <5930> がユーロ円建て新株予約権付社債(CB)を発行し、100億円を調達すると発表したことが売り材料視された。転換価格は1040円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は13.41%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金は子会社の株式取得に充てる。

■Jフロント <3086>  1,604円  -22 円 (-1.4%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>は反落している。28日の取引終了後、傘下の大丸松坂屋百貨店が、大丸山科店(京都市山科区)の営業を来年3月末日付で終了させると発表しており、これを嫌気した売りが出ている。大丸山科店は、1998年10月にラクト山科ショッピングセンターのテナントとしてオープンした店舗で、地下1階から地上2階に入居。売り場面積は約5400平方メートルだった。競争激化に伴い業績が悪化するなか、改善を見通すことは困難と判断し、営業終了を決定したとしている。

■ミライアル <4238>  1,305円  +294 円 (+29.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ミライアル <4238> が急騰。28日大引け後、19年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の5.6億円→7.2億円に28.6%上方修正。減益率が34.3%減→15.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。半導体需要の拡大を背景に、シリコンウエハー出荷容器の販売が想定以上に伸びたことが寄与。稼働率向上やコスト合理化などによる採算改善も上振れに貢献した。なお、通期の業績見通しは引き続き開示しなかった。

■アイサンテクノロジー <4667>  2,942円  +500 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイサンテクノロジー<4667>が寄り付き大量の買い注文に値がつかず、カイ気配で水準を切り上げる展開。測量ソフトの大手でG空間ソリューションなども手掛け、特に自動運転分野に注力している。28日取引終了後、KDDI<9433>と資本・業務提携することを発表。自動走行の実現に必要な「高精度三次元地図」の構築と「高速通信網」を利活用した遠隔制御型自動運転の実用化に向けた開発を進める計画で、これを材料視する買いが集中した。KDDIを引受先とする28万株の第三者割当増資(発行価格2399円)を実施する。

■スタティアH <3393>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 スターティアホールディングス<3393>が大幅高となっている。同社は28日、子会社の上海思達典雅信息系統(中国)が、中国でIoT環境を安価かつ簡単に利用できるSIMカードソリューション「China・NB-IoT(仮称)」の販売取り次ぎを開始したと発表。これが材料視されているようだ。販売を開始する「China・NB-IoT(仮称)」は、中国の大手通信会社の有力代理店との提携関係により実現したもので、NB-IoT専用SIMサービスの取り扱いは中国国内に日本企業として初。NB-IoT専用SIMは今後、工場内の機器、建設機械、空調、医療機器、自動販売機、エレベーターなどの保守を遠隔で行うために多方面での普及が見込まれており、上海思達典雅信息系統は「China・NB-IoT(仮称)」によるSIMカード設置数について2021年までに20万カ所への導入を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 アイサンテクノロジー <4667>  2,942円  +500 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ネオス <3627>  641円  -150 円 (-19.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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