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【市況】22日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で3日ぶり反落、インフラ関連セクターに売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

22日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.22ポイント(0.70%)安の2714.61ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、20.17ポイント(0.70%)安の2842.78ポイントで取引を終えている。

戻り待ちの売り圧力を意識。上海総合指数は前日まで急ピッチに上昇し、約1週ぶりに節目の2700ポイントを回復していた。また、米中貿易問題を巡り、22~23日にかけてワシントンで事務レベル協議が開催されるため、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第2弾(中国からの輸入品160億米ドル相当に25%の追加関税)は、協議の成り行きにかかわらず、23日に発動される見通しだ(中国側も対抗措置を予告)。

業種別では、ゼネコンや建機のインフラ関連が安い。中国交通建設(601800/SH)が3.4%、中国中鉄(601390/SH)が2.6%、三一重工(600031/SH)が2.7%ずつ下落した。「一帯一路」構想の先行き不安が強まる状況。中国を公式訪問したマレーシアのマハティール首相は李克強首相と北京で会談し、東部沿海鉄道とサバ州の天然ガスパイプライン建設プロジェクトを一時停止することで合意した。このほか、ハイテク株、銀行株、消費関連株、空運株、自動車株、不動産株、発電株なども売られている。

外貨建てB株の相場も値下がり。上海B株指数が0.71ポイント(0.25%)安の285.53ポイント、深センB株指数が2.67ポイント(0.27%)安の998.42ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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