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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

レントラクス <日足> 「株探」多機能チャートより

■レントラックス <6045>  950円 (+123円、+14.9%) 一時ストップ高

 レントラックス <6045> [東証M]が一時ストップ高で6連騰。同社は成果報酬型のネット広告を展開、新規顧客の開拓を進め業績は好調に推移している。前日引け後に発表した7月の売上高が前年同月比50.7%増の9億2700万円と5割強の伸びを示したことでポジティブサプライズとなった。なお、パートナーサイト運営者数は前月に比べ359人増加している。

■ITメディア <2148>  754円 (+88円、+13.2%)

 アイティメディア <2148> [東証M]が3連騰。IT系のネットメディアを運営して広告収入を得るビジネスモデルで、ソフトバンクグループに属する強みで積極的な提携戦略などにより業容を広げている。同社が4月に設立したソフトバンク系企業との合弁会社「アイティクラウド」はクラウド製品をはじめとするIT製品のレビューメディア事業を展開するが、7月に米国のG2 Crowdと日本国内での法人向けITレビュープラットフォーム事業で業務提携している。

■ミッドシティ <3227>  85,400円 (+6,900円、+8.8%)

 MCUBS MidCity投資法人 <3227> [東証R]が続急伸。同社は8月20日大引け後(15:15)に決算を発表。18年6月期の経常利益は前の期比15.4%増の27.6億円に伸び、18年12月期も前期比65.3%増の45.7億円に拡大を見込み、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。

■レーザーテク <6920>  3,705円 (+295円、+8.7%)

 東証1部の上昇率2位。レーザーテック <6920> が急反発。国内と外資系の大手証券から同社株に対する強気評価の動きが観測されている。野村証券は同社株の格付けの「バイ」を継続し、目標株価を4613円から4998円に引き上げた模様。半導体用のマスク欠陥検査装置の需要拡大などを評価しているようだ。また、クレディ・スイス証券も同社株の格付けを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を4025円から4500円に見直したと見られている。

■メタップス <6172>  2,366円 (+106円、+4.7%)

 メタップス <6172> [東証M]が大幅に3日続伸。21日付の日本経済新聞が「政府はモノやサービスの決済の電子化(キャッシュレス化)を進めるための支援に乗り出す」と報じたことが刺激となったもよう。子会社のpringがスマホ上の決済アプリ「pring(プリン)」を展開しているメタップスをはじめ、スマホ決済「PayB(ペイビー)」を提供するビリングシステム <3623> [東証M]、「LINEペイ」を手掛けるLINE <3938> 、マルチ決済装置を販売しているフライトホールディングス <3753> [東証2]の上げが目立っている。なお、pringは20日、みずほ銀行や福岡銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行と共同で、9月1日からキャッシュレス決済促進に関する構想の実現性を検証するための実証実験を北九州市で開始すると発表している。

■ベルーナ <9997>  1,176円 (+48円、+4.3%)

 ベルーナ <9997> が大幅反発。20日の取引終了後に発表した7月度の売上高(速報値)が、前年同月比22.4%増と24ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。衣料品が前年を上回り総合通販事業が伸長したほか、グルメ、ワイン、オージオなどが売り上げを伸ばした専門通販事業も堅調だった。また、さが美グループホールディングス <8201> が加わった店舗販売事業が大幅に伸長し、ファイナンス事業も融資残高増で好調を維持した。

■テリロジー <3356>  970円 (+39円、+4.2%)

 テリロジー <3356> [JQ]が4日ぶり反発。今月10日から一気に水準を切り上げ、16日取引時間中に1090円の高値まで買われ、約12年ぶりの高値圏に浮上した。その後は利益確定の動きが顕在化し反落したが、900円近辺では買い板が厚くリバウンドに転じてきた。世界的にサイバー攻撃に対する警戒感が強まるなか、最近では、中国がロシアに倣って近隣諸国への“サイバー政治介入”に向けた技術開発に乗り出しているとの観測が浮上、安全保障の見地からもサイバーセキュリティーの強化は国家レベルでも喫緊の課題となっている。同社はセキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売商社で、標的型攻撃の対策ソリューションなどで強みを持っている。大株主に絡む株式需給面からの思惑も底流しており、マーケットの注目度が高い。

■東都水産 <8038>  1,997円 (+65円、+3.4%)

 東都水産 <8038> が大幅反発。21日午後1時ごろに自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の自社株買いは、上限を8万株(発行済み株数の1.98%)、または2億円としており、取得期間は8月22日から来年2月28日まで。資本効率の向上および機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、株主還元の充実を図ることが目的としている。

■MDV <3902>  1,495円 (+39円、+2.7%)

 メディカル・データ・ビジョン <3902> が反発。ユニ・チャーム <8113> が20日、社員の健康管理を後押しするために、MDVの「カルテコ」を採用したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「カルテコ」は、診療情報を患者が保管して、スマートフォンなどで閲覧できるWEBサービス。今回対象となるのは香川県観音寺市にある工場や開発拠点などユニ・チャーム及びグループ会社の社員計約700人で、近隣のHITO病院で健康診断や人間ドックを受けた社員は、検査結果やX線などの検査画像を、スマホなどでいつでも確認できるようになるほか、過去のデータも保管されるため、時系列で自身の健康状態を把握できるようになるとしている。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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