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【経済】「KAMIKAZE」7nm ASICチップ開発プロジェクトでサンプルボードとプロトタイプユニットが完成


福岡市に本拠を構える株式会社TRIPLE-1は、世界最先端7nmプロセス技術を採用したビットコイン用マイニングASICチップ「KAMIKAZE」のサンプルボードとプロトタイプユニットの完成にこぎつけた。

ブロックチェーンシステム技術の開発企業として2016年11月に設立されたTRIPLE-1は、2017年2月から世界最先端7nmプロセス技術を採用した、ビットコイン用マイニングASICチップ「KAMIKAZE」の開発に着手した。
7nmプロセス技術の採用チップは、チップ製造会社で研究開発段階にあり、世界有数のメーカー(ファブレス企業)でも製品化への確証が得られない状況だった。
そんなとき、TRIPLE-1に、日本の「モノづくり」を、長年にわたり支え続けてきた一流の開発技術者たちが、日本のモノづくりの「底力」を信じて集結し、「メイド・イン・ジャパンの復権」をテーマに、開発へのチャレンジがスタートした。
TRIPLE-1の開発着手から約1年が経過した2018年1月、世界最大手のファウンドリ(チップ受託製造会社)であるTSMC社(台湾)から、リスク量産の受付が始まった。
2018年2月末、7nmプロセス技術採用チップ「KAMIKAZE」の設計が完了(テープアウト)し、TSMC社(台湾)での製造工程へと移行した。
シリコンウェハーとサンプルチップの完成に続き、当初の開発スケジュール通り、サンプルボードとプロトタイプユニットが完成した。
従来マシンの空冷システムを抜本的に見直し、チップがパッケージ上に露出する構造(FlipChipBGAパッケージング)を採用した結果、「KAMIKAZE」は、従来マシンと比べてより高い冷却効率を実現することができた。
同構造により、マイニングシステムの小型化にも成功。「KAMIKAZE」搭載のマイニングボードは、従来マシンよりも1枚多い、4枚構成が可能となり、ユニット当たりのマイニング能力をさらに向上させることができる。
2018年10月には、「KAMIKAZE」量産チップの入荷を開始し、2018年11月から「KAMIKAZE」が搭載された量産型マイニングユニットの出荷開始を予定している。


【ニュース提供・エムトレ】

《US》

 提供:フィスコ

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