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【市況】東京株式(大引け)=71円安、米中貿易協議を前に薄商いのなか下値模索

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場はリスクオフの流れとなり、日経平均は下値を探る展開。売り圧力はそれほど強くないものの、買い意欲の乏しいなか上値の重い展開だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比71円38銭安の2万2199円00銭と反落。東証1部の売買高概算は9億8322万株、売買代金概算は1兆6766億5000万円。値上がり銘柄数は482、対して値下がり銘柄数は1550、変わらずは71銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクを回避する売りに押される展開となった。前週末の米国株高も足もと外国為替市場で1ドル=110円台半ばと円高含みに推移、中国・上海株市場が冴えない動きを続けたこともあって、買い意欲は限定的だった。米中貿易摩擦問題は次官級の協議の開催を控え、投資家の不安心理は後退しているが、この結果を見極めたいとの思惑も強く、中国景気減速への懸念がくすぶるなか、機関投資家のポジション調整の売りが続いている。さみだれ的な株価指数先物への売りも地合いを悪くした。業種別には非鉄や、海運株が売られ、不動産や銀行などがしっかりだったものの、小売セクターが売られるなど内需株もまだら模様。全体の7割強の銘柄が下落、売買代金も1兆6000億円台にとどまり、4月2日以来4か月半ぶりの低い水準だった。

 個別では、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が急落、リンクアンドモチベーション<2170>、あいホールディングス<3076>なども大幅安となった。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>なども冴えない。システナ<2317>、エン・ジャパン<4849>が大きく下げたほか、ネクステージ<3186>、レノバ<9519>、TATERU<1435>なども下落した。

 半面、任天堂<7974>が断トツの売買代金をこなして1200円高に買われたほか、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。資生堂<4911>も堅調。グローバルグループ<6189>、オープンハウス<3288>が値を飛ばし、エムアップ<3661>、セレス<3696>も物色人気を集めた。パイオニア<6773>が買いを集め、ネオス<3627>、東京個別指導学院<4745>も高い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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