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【市況】<マ-ケット日報> 2018年8月16日

 16日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比12円安の2万2192円だった。前日の米株安や円高進行を受けて取引開始早々に300円を超える下げを見せたが、10時半頃に中国商務次官が貿易交渉で訪米するとの発表を受けて一気にプラス圏へ浮上。その後は大引けまで前日終値近辺でもみ合う展開となった。上げ幅を広げられなかった背景には取引時間中の中国株の下落があり、米中の関係改善が一筋縄では行かないムードも漂っている。

 昨日の米国市場は拭えないトルコ情勢や中国景気への不安からダウ平均は反落した。トルコ政府が米国への報復関税を15日から開始し対立激化を懸念。中国では株安と人民元安が進行し景気に対する懸念が消えない状況。そんな中、米国でも一部企業業績に対する不安が出てネット関連株中心に大きく下落した。原油安も重なってダウ平均の下げ幅は一時300ドルに達する場面もあった。

 一方、東京市場は序盤こそ日経平均が2万2000円台を割り込む急落商状となったが、米中貿易摩擦改善への期待から大幅に値を戻し小幅安にとどめて取引を終えている。下値では買いも入ったようで東証1部の出来高は2週間ぶりの高水準。今週は下値を試す場面が続きながらも2万2000円前後で下げ渋る腰の強さも見せている。ただ、東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスは戻りが鈍く年初来安値に接近中。下げ止まらない個別株も多いようでアク抜け感は出てこない。(ストック・データバンク 編集部)

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