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【経済】原油市場の上昇トレンドが転換か? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。今回も前回に引き続き、注目すべき原油相場についてのレポートをご紹介します。

松永さんのレポートでは、8月13日夜の原油市場について『ブレント原油は、24時頃からの3時間で72.9ドル付近から71.0ドルまで急落し、その後、再び72.9ドル付近まで戻しました。NY原油もその間に67.4ドル付近から65.7ドルまで下落し、その後、再び67.4ドルまで戻しました』と伝えています。続けて、その背景について『クッシング原油在庫の増加や新興国通貨全体の急落などが圧迫要因となりましたが、2月頃から続く下値抵抗線を少し割り込んだところでは、テクニカル的な値ごろ買いが活発化したようです』と分析しています。

クッシング原油在庫については、『前週比170万バレル増』と伝えており、8月13日夜に発表されたOPEC月報については、『OPEC加盟国の7月の原油生産は(中略)加盟国全体で前月比4万1000バレル増の日量3232万バレルとなりました』と説明しています。

また、米国原油生産においては『シェールオイルの割合が増加の一途を続けております』と述べており、『今回の4~6月期決算発表を終えて企業利益が大幅増加したシェールオイル開発企業による設備投資の大幅増加計画が相次ぎました。それだけに、昨年8月から続く原油市場の上昇トレンドもそろそろ力尽きるころかもしれません』との見解を示しています。

そして、今後の値動きについて『8月はエネルギー需要の最盛期ですが、10月が不需要期のピークであることから、9月~10月の米原油在庫が増加傾向を強めることも予想されているだけに、NY原油やブレント原油が下値抵抗線を割り込むのも時間の問題と考えるべきかもしれません』との意見を述べています。

原油価格の動向を引き続き注視したいところですね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の8月14日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

 提供:フィスコ

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