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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型株での押し目を探りたいところ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型株での押し目を探りたいところ
■決算チェック:ウォンテッドリー、営業収益を上方修正
■前場の注目材料:トヨタ、提携内容見直し、HVシステム、マツダへの供給終了


■中小型株での押し目を探りたいところ

16日の日本株市場は、神経質な相場展開となろう。15日の米国市場ではトルコ政府が一部米国製品への関税引き上げを表明するなどトルコ情勢の悪化のほか、中国ネット企業大手であるテンセントの四半期決算が予想外の減益となったことが嫌気された。これによりNYダウは一時300ドルを超える下落をみせており、引けにかけて下げ幅は縮小しているものの、不安材料になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の22000円と22000円は維持しているが、一時21845円まで売られる局面もみられている。改めて売り仕掛け的な動きが出やすい状況であろう。

足元では東証1部の出来高が連日で12億株程度と、商いが薄い中を指数インパクトの大きい値がさ株に振らされる格好となっている。日経平均は14日に500円近い上昇をみせて、短期筋のショートカバーにも一巡感があったが、昨日は意外に小じっかりで始まったこともあり、その後の弱い値動きでセンチメントの不安定さも窺えた。マザーズ指数は年初来安値を更新し、メルカリ<4385>も明確な底打ちが確認できていない状況。そのため、押し目買いというよりも、キャッシュポジションを高めざるを得ない需給状況である。

本日もトルコ情勢やテンセントの決算を嫌気した上海市場の反応などから短期筋の売り仕掛け的な商いが膨らみやすいだろう。ただし、3月期企業の第1四半期を中心とした決算発表が一巡した。8月中旬という企業の夏季休暇も増えるカレンダー事情から、手掛かり材料が乏しくなる中で、夏季休暇明けとなる来週以降は、外部要因を睨みつつ、個別企業に対する注目度が高まりやすくなる。決算を再評価する格好から、インデックスに振らされにくい中小型株での押し目を探りたいところである。


■ウォンテッドリー、営業収益を上方修正

ウォンテッドリー<3991>は15日、8月期連結営業収益を上方修正した。新規有料企業数や提案販売が計画を上回るペースで推移し、オプション販売も好調に推移したことから、前回予想を上回る見込みとなった。


■前場の注目材料

・好調な企業業績
・日経平均PER13.01倍に低下
・米長期金利低下
・南欧債利回り低下

・トヨタ<7203>、提携内容見直し、HVシステム、マツダ<7261>への供給終了
・パナソニック<6752>、牛舎・鶏舎にIoT、家畜見守り、AIで運営効率化、暑さ対策も提案


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 豪・失業率(7月) 5.4% 5.4%

《HT》

 提供:フィスコ

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