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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型株への見直しを意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型株への見直しを意識
■決算チェック:出光興産、1Q営業利益106.7%増、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:大塚家、存続に疑義、1-6月期、3年連続営業赤字


■中小型株への見直しを意識

15日の日本株市場は、売り買いが交錯しやすい相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、トルコ通貨危機への懸念が一服し買いが先行した。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの22320円。また、マイクロンテクノロジーが3%を超える下げとなるなど、半導体株の一角が冴えない展開となっており、これが上値の重石になりそうである。日経平均は前日の500円に迫る上昇で、短期的なリバウンドにも達成感が意識されやすいところであろう。

ただ、昨日は12億株と薄商いの中でインデックスに絡んだ商いで大幅高となっている。夏休みシーズンで市場参加者が限られるなかでは、小さなエネルギーでもトレンドが出やすい状況であろう。日経平均は前日の上昇で一目均衡表の雲上限を突破してきている。雲上限は22256円辺りに位置しており、これが支持線として意識され、22500円処に位置する25日線を捉える動きを見せてくればベストである。

また、マザーズ指数は反発をみせたものの、ボトム圏での推移である。メルカリ<4385>が下げ止まらず、需給悪化への警戒は根強い。ただ、中小型株は幅広く物色されており、リバウンドを見せてきていた。もう一段の上昇をみせてくるようだと、追証への警戒も薄れ、見直しの流れが強まる可能性はあるだろう。

メルカリが下げ止まりからリバウンドを見せてくるようだと、直近の調整に対する自律反発の域ではあるが、センチメント改善につながる。好決算のほか材料がある銘柄については、冷静に押し目を拾うスタンスを続けたいところである。日経平均が前日の反動もあったもち合いが続くようだと、値幅取り狙いの資金は中小型株に向かいやすいだろう。


■出光興産、1Q営業利益106.7%増、コンセンサス上回る

出光興産<5019>が14日発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高が前年同期比106.7%増の714.69億円だった。コンセンサス(490億円程度)を上回る。通期計画に対する進捗率は32.5%となる。石油セグメントにおける石油製品マージンの改善や在庫評価影響などが寄与。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22356.08、+498.65)
・NYダウは上昇(25299.92、+112.22)
・ナスダック総合指数は上昇(7870.89、+51.19)
・1ドル111円10-20銭
・VIX指数は下落(13.31、-1.47)
・シカゴ日経225先物は横ばい(22320、大阪比変わらず)
・好調な企業業績

・シャープ<6753>、NHKと協業、8Kで「世界の名画」克明に、教育機関などに提案
・大塚家<8186>、存続に疑義、1-6月期、3年連続営業赤字


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 中・新築住宅価格(7月)  1.11%

《HT》

 提供:フィスコ

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