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【市況】東京株式(大引け)=498円高、リラ急落の影響一服で買い戻し急

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、日経平均が急反騰に転じた。大引けはほぼ500円高でこの日の高値で着地している。

 大引けの日経平均株価は前営業日比498円65銭高の2万2356円08銭と5日ぶり大幅反発。東証1部の売買高概算は12億624万株、売買代金概算は2兆533億1000万円。値上がり銘柄数は1795、値下がり銘柄数は264、変わらずは45銘柄だった。

 きょうの東京市場はトルコリラ急落による影響が一服し、空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入り全体指数を押し上げた。外国為替市場で1ドル=110円台後半の推移と円安に振れたことも追い風材料。日経平均は直近2日間で740円強の下げを見せていたこともあり、海外ファンドとみられる先物買いを足場に目先リバウンドにつく動きが上げ足を加速させた。中国・上海株や香港株は軟調だったものの、特にこれを嫌気する売りは出なかった。業種別騰落も33業種全面高となり、上げ幅は今年3番目の大きさ。ただし市場参加者は少なく、前日同様に一方通行の動きはアルゴリズム売買などによる影響も大きい。売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたものの7月25日以来の低水準。

 個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が大きく買われ、ファーストリテイリング<9983>も値を飛ばした。ブイ・テクノロジー<7717>が高く、スズキ<7269>も上昇した。アミューズ<4301>、アトラエ<6194>が急騰、光通信<9435>の大陽線も異彩を放つ。石原産業<4028>が物色人気が継続。キュービーネットホールディングス<6571>、アニコム ホールディングス<8715>、アルヒ<7198>なども大幅高となった。

 半面、SUMCO<3436>が冴えず、武田薬品工業<4502>、スタートトゥデイ<3092>も軟調。新川<6274>は前日に続き一時ストップ安に売られる場面があった。第一カッター興業<1716>、キャリアインデックス<6538>、ワタミ<7522>も大幅安。ハウスドゥ<3457>、ペプチドリーム<4587>なども下落した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)


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