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【市況】マザーズ先物見通し:新興国通貨安で環境悪化、ヘッジ売りにつながるか

メルカリ <日足> 「株探」多機能チャートより

本日のマザーズ先物は、トルコリラなどの新興国通貨安を警戒した株式市況の軟化でヘッジ売りが継続しそうだ。前週末のマザーズ市場では、メルカリ<4385>やミクシィ<2121>といった指数寄与度の高い時価総額上位銘柄が決算を受けて急落。投資家心理が冷え込み、マザーズ指数は4日ぶりに大幅反落した。マザーズ先物もこれにつれて7月5日以来、約1カ月ぶりに終値ベースで1000ptの大台を割り込んだ。マザーズ指数が節目の1000pt前後まで調整した局面では押し目買いの動きも出やすいが、新興国通貨安が続くなら新興市場でもリスク回避ムードが続き、マザーズ先物にはヘッジ売りが出る可能性がある。トルコは高金利とあって、債券や投信、FXなどで個人投資家を中心に人気を集めていた。トルコリラの大幅下落が続けば、これら商品で被った損失を穴埋めするため、マザーズ銘柄やマザーズ先物には換金目的の売りが出てくる可能性がある。マザーズ市場では業務提携を発表したサイジニア<6031>、株式分割実施を発表したアジャイル<6573>やファイズ<9325>といった個別材料株の物色にとどまりそうだ。上値のメドは1000.0pt、下値のメドは970.0ptとする。
《FA》

 提供:フィスコ

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