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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ソラスト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ソラスト <6197>  1,161円 (+109円、+10.4%)

 ソラスト <6197> が急反騰。3日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比35.3%増の12.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。介護事業で昨年買収したベストケアと日本ケアリンクの業績上積みが収益を押し上げた。生産性の改善に取り組んだ医療関連受託事業の収益拡大に加え、認可保育所に移行するための先行投資費用が一巡した保育事業の採算改善なども大幅増益に貢献した。上期計画の21.1億円に対する進捗率は60.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ライオン <4912>  2,180円 (+203円、+10.3%)

 ライオン <4912> が3日ぶり急反発。歯ブラシなどをはじめオーラルケア製品が国内外で好調に売り上げを伸ばし業績を押し上げている。3日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算は、売上高が1684億8400万円(前年同期比3.4%増)と増収を確保し、営業利益は178億7200万円(同43.7%増)、最終利益は139億3500万円(同58.9%増)と急拡大した。これがポジティブサプライズとなって株価を押し上げた。

■旭ダイヤ <6140>  865円 (+78円、+9.9%)

 旭ダイヤモンド工業 <6140> が3日ぶりに急反発。同社は3日取引終了後、19年3月期第1四半期(4-6月)連結決算を発表した。売上高は106億400万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は8億3800万円(同5.5%増)、最終利益は7億4800万円(同8.7%増)となった。電子・半導体業界でメモリーの生産が好調に推移したことや、センサー需要の増加などで、関連工具の販売が増加した。さらに、国内自動車生産や各種機械生産が好調だったことから、関連業界向けの工具販売も拡大した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高430億円(前期比5.4%減)、営業利益27億円(同41.8%減)、最終利益22億5000万円(同39.3%増)を見込んでいる。

■船井総研HD <9757>  2,565円 (+227円、+9.7%)

 船井総研ホールディングス <9757> が7日ぶり急反発。企業向け経営コンサルティングを主力としており、成長支援型コンサルは足もと好調に推移しているが、今上期についてはM&Aの高額案件剥落が収益面に反映された。3日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算は、売上高が99億8400万円(前年同期比10.1%増)と2ケタ増収を確保したものの、営業利益は25億100万円(同8.3%減)、最終利益は17億800万円(同9.5%減)と減益だった。ただ、営業利益、最終利益ともに通期計画に対する進捗率は50%を上回る。株式需給面では信用取組が大幅に売り長で、7月27日申し込み現在で信用倍率は0.2倍、日証金では逆日歩が付く状況にあり、目先買い戻しを誘発した。

■日セラ <6929>  3,200円 (+260円、+8.8%)

 日本セラミック <6929> が3日ぶり急反発し、約7ヵ月ぶりに新値圏に浮上した。赤外線センサーで圧倒的な世界シェアを誇る。足もとは自動車向けセンサーなどが好調で業績を牽引している。3日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算は、売上高が99億5200万円(前年同期比1.3%増)と増収を確保し、営業利益は18億3700万円(同10.7%増)、最終利益は14億3100万円(同19.1%増)と2ケタ成長を示した。これが買いを呼び込む材料となった。

■NTTデータ <9613>  1,372円 (+96円、+7.5%)

 NTTデータ <9613> が急伸。欧州など海外事業が好調に推移しており、3日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は売上高が5052億4000万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は291億4100万円(同10.8%増)、最終利益は208億900万円(同23.1%増)と大幅な伸びを示し市場コンセンサスも大きく上回ったことで、これが買いを呼び込む手掛かり材料となっている。

■合同鉄 <5410>  2,467円 (+167円、+7.3%)

 合同製鉄 <5410> が3日ぶり急反発。6日午後1時30分ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、営業利益を16億円から22億円(前年同期比25.2%増)へ、純利益を15億円から21億円(同59.9%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は740億円(同25.2%増)で据え置いたが、足もとでメタルスプレッドが当初計画より拡大していることや、コスト削減が進んでいることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来25円を予定していた中間配当を5円増額して30円にするとあわせて発表しており、これも好材料視された。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高369億6600万円(前年同期比23.0%増)、営業利益11億5300万円(同93.7%増)、純利益11億9600万円(同2.3倍)だった。

■東洋紡 <3101>  1,908円 (+118円、+6.6%)

 東洋紡 <3101> が4日ぶり急反発。6日午後1時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高807億6200万円(前年同期比2.9%増)、営業利益53億4700万円(同7.3%増)、純利益30億7300万円(同9.5%増)と増収増益となったことが好感された。フィルム・機能樹脂事業で成長ドライバーのコスモシャインSRFやセラコン用離型フィルムの販売が好調に推移したほか、自動車用エンジニアリングプラスチックが販売を伸ばした。また、産業マテリアル事業ではエアバッグ用基布、生活・産業資材も堅調だった。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高3400億円(前期比2.7%増)、営業利益250億円(同4.5%増)、純利益130億円(同0.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■日曹達 <4041>  679円 (+39円、+6.1%)

 日本曹達 <4041> が3日ぶり急反発。3日大引け後(15:00)に決算を発表。「上期経常を23%上方修正」が好感された。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比0.7%増の24.4億円となった。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の26億円→32億円(前年同期は38.8億円)に23.1%上方修正し、減益率が33.1%減→17.7%減に縮小する見通しとなった。

■ピラー <6490>  1,580円 (+80円、+5.3%)

 日本ピラー工業 <6490> が3日ぶり急反発。3日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比36.4%増の16.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。半導体需要の拡大基調が続くなか、半導体製造装置向け樹脂関連製品の販売が拡大したことが寄与。通期計画の52億円に対する進捗率は31.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■TATERU <1435>  1,971円 (+72円、+3.8%)

 TATERU <1435> が4日続伸。3日の取引終了後、18年12月期第2四半期(1-6月)の連結営業利益を19億2600万円から23億800万円(前年同期比19.9%増)に増額修正したことが好感された。主要事業であるアパート経営プラットフォーム「TATERU Apartment」事業で引渡棟数が当初の想定を上回る水準で推移したことなどが寄与した。18年12月通期の業績予想は据え置いた。

■あさひ <3333>  1,413円 (+46円、+3.4%)

 あさひ <3333> が反発。6日午後1時ごろに発表した7月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.3%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。猛暑や豪雨など全国各地における天候不順の影響で客数は同5.0%減と落ち込んだものの、客単価が同8.7%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同6.5%増だった。

■ソースネクス <4344>  859円 (+27円、+3.3%)

 ソースネクスト <4344> が続伸。6日午前中、IoT通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」が、スタイリングライフ・ホールディングス(東京都新宿区)プラザスタイル カンパニーの運営する「PLAZA」に、外国人利用客向け接客ツールとして採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。「ポケトーク」は、世界63言語で、互いに相手の国の言葉を知らなくても対話ができる先進のIoT通訳機。今回の採用により、「ルミネ新宿店」をはじめとした外国人利用客の多い28店舗を皮切りに、同製品の利用が開始されるとしている。

■ブロードリーフ <3673>  710円 (+21円、+3.1%)

 ブロードリーフ <3673> が反発。前週末3日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を204億円から212億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を33億円から39億円(同29.5%増)へ、純利益を21億円から25億円(同29.4%増)へ上方修正したことが好材料視された。特に自動車向けのユーザー更新が牽引役となってシステム販売が好調に推移していることに加えて、下期も堅調な推移が見込まれることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来5円50銭を予定していた期末配当を1円増額して6円50銭にするとあわせて発表しており、年間配当は12円と前期実績に対して1円増配を予定している。なお、同時に発表した第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高100億9000万円(前年同期比27.3%増)、営業利益15億4200万円(同67.9%増)、純利益9億9800万円(同78.5%増)だった。

■JCU <4975>  2,931円 (+77円、+2.7%)

 JCU <4975> が3日ぶり反発。3日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比31.0%増の17.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。韓国でプリント配線板用めっき薬品の販売が好調だったうえ、自動車部品用めっき薬品も中国で伸びた。めっき装置などの手持ち工事が順調に進み、装置事業が黒字転換したことも増益に貢献した。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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