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【材料】日本ライフライン---1Qは既存品の販売数量の増加、新商品の導入により増収

日本ライフL <日足> 「株探」多機能チャートより

日本ライフライン<7575>は27日、2019年3月期第1四半期(18年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.1%増の110.57億円、営業利益が同7.8%減の24.15億円、経常利益が同15.2%減の22.26億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同9.5%減の16.60億円となった。

売上高について、2018年4月に行われた保険償還価格の改定によって、同社の取扱商品の全般にわたって価格が引き下げられたが、既存品の販売数量の増加や、新商品の導入によって価格引下げの影響を吸収し、増収となった。リズムディバイスは、心臓ペースメーカにおける保険償還価格の引き下げ幅が大きく、売上高が減少したが、EP/アブレーションは、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加していることを受け、引き続きオンリーワン製品をはじめとする心房細動治療の関連商品が伸長した。外科関連も、腹部用ステントグラフトやオンリーワン製品であるオープンステントグラフトが好調に推移した。インターベンションにおいては、バルーンカテーテル等において保険償還価格の引き下げの影響が大きかった一方、2018年3月より販売を開始した薬剤溶出型冠動脈ステントが売上の増加に寄与した。

営業利益について、新商品の導入等による仕入商品の伸長により、自社製品の売上構成比は低下したが、収益性の高い自社製品が伸長し、単体ベースの売上総利益率は前年同期に比べ改善した。しかし、前年同期に計上した子会社合併に伴う未実現利益の調整によるプラス効果が当期には生じないことから、連結ベースの売上総利益率は前年同期に比べ1.0ポイント低下した。また、販売費及び一般管理費は、体制強化に向けた人員増に伴う人件費のほか、新商品導入に伴う広告宣伝費や自社製品の開発費用等が増加した。

2019年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比16.8%増の494.11億円、営業利益が同5.0%増の112.02億円、経常利益が同7.0%増の114.82億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.6%増の78.25億円とする期初計画を据え置いている。

《TN》

 提供:フィスコ

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