【材料】塩野義薬が後場急上昇、第1四半期73%営業利益と自社株買いおよび消却の発表を好感
塩野義 <日足> 「株探」多機能チャートより
戦略品である中枢神経系用薬サインバルタやインチュニブ、消化器官用薬スインプロイクが順調推移した一方、循環器官用薬クレストールやイルベタンの後発品の影響が大きく、国内医療用医薬品は落ち込んだが、オピオイド誘発性便秘症治療薬スインプロイクに関する米パデュー社との業務提携解消に伴い、パデュー社から一時金を受領したことに加えて、抗HIV薬テビケイおよびトリーメクのグローバル販売の順調な拡大と、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ錠のグローバル開発の順調な進捗に伴い、提携先であるロシュ社よりマイルストンを受領したことが利益を押し上げた。
なお、19年3月期通期業績予想は、売上高3480億円(前期比1.0%増)、営業利益1200億円(同4.1%増)、純利益1145億円(同5.2%増)の従来見通しを据え置いている。
同時に、860万株(発行済み株数の2.74%)、または500億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は7月31日から12月20日までで、これにより取得した自社株を含む900万株の自社株を来年1月31日付で消却するとあわせて発表している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)