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【市況】<マ-ケット日報> 2018年7月24日

 24日の市場は日経平均が反発。終値は前日比113円高の2万2510円だった。外国為替市場の円高一服や米長期金利の上昇を受け、ヘッジファンドなどのショートカバー(買い戻し)から、自動車や金融株が堅調に推移し、また、中国・上海株が上昇して始まったことも安心感につながったことで、日経平均は終始堅調な取引から大幅反発で取引を終えている。 昨日の米国市場は、企業決算の発表が佳境を迎える中、今週はグーグルの持ち株会社アルファベット、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムなどのハイテク企業や、ボーイング、フォード、マクドナルドなどの主要企業も、4~6月期決算を発表する予定で、この日は各企業の業績内容を見極めたいとの思惑から様子見基調が強まり、ダウ平均は小幅安でナスダックは反発と、まちまちの展開で取引を終了している。 さて、東京市場は前日の意外安の自律反発に加え、円安ドル高、そしてアジアの株高など、好材料が揃ったことで日経平均は4営業振りの上昇となったが、主要企業の決算発表を控えリスクマネーはそれほど活発的な動きを見せず、東証1部の売買代金は概算で2兆392億円と6月25日以来約1カ月ぶりの低水準で、決算が出揃うまでもうしばらくは上値の重い取引が続きそうである。個別ではファナック(6954)、ダイキン(6367)、日立建機(6305)、が日経平均の上昇に寄与し、エーザイ(4523)、トレンド(4704)、ヤマトHD(9064)などが足枷となった。 チャート面では心理的節目の2万2500円を超えてきた点はポジティブであるが、直近2ヶ月の売買では2万2700円~2万2600円の出来高が突出しており、低調な商いのままでは上記のレンジ突破は難しいだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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