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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コーテクHD、イーレックス、昭和シェル

コーテクHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■コーテクHD <3635>  2,427円  +242 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 コーエーテクモホールディングス<3635>が急騰している。23日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高81億900万円(前年同期比24.4%増)、営業利益22億9400万円(同2.3倍)、純利益28億3800万円(同7.2%減)と大幅営業増益となったことが好感されている。主力のエンタテインメント事業で、スマートフォンゲームの運営収入が増加したことに加えて、IP許諾のロイヤルティー収入が増加し、全体の売上高および利益を押し上げた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高410億円(前期比5.3%増)、営業利益120億円(同2.5%増)、純利益125億円(同4.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、9月30日を基準日として1対1.2株の株式分割を実施すると発表しており、これも好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■イーレックス <9517>  1,271円  +125 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 イーレックス<9517>が急動意。時価は17年5月以来1年2カ月ぶりの高値圏に浮上している。記録的な猛暑が続いているが、世界的に地球温暖化の影響が出ている現状において、脱炭素を進めるために再生可能エネルギー普及への取り組みも進んでいる。東京都では2020年に太陽光発電などの再生可能エネルギーの電力利用割合を15%程度に引き上げる目標を掲げている。東京電力も水力や洋上風力発電などの再生可能エネルギーに重点を置く姿勢が伝わっており、こうした流れを受け、株式市場でも関連銘柄へのマークが強まっている。そのなか、イーレックスは代理店を通じ余剰電力を買い取り顧客に販売する新電力の一角でバイオマスの自社電源を保有しており、同関連有力株として頭角を現してきた。

■サンバイオ <4592>  2,892円  +276 円 (+10.6%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が大幅反発。23日の取引終了後、慶応義塾大学医学部と「SB623」の認知症を適応症とした共同研究に関する契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では現在、独自開発の再生細胞薬SB623について、慢性期脳梗塞(米国)および慢性期外傷性脳損傷(日米)を対象に臨床試験を実施している。今回の共同研究では、SB623について、慶応大学医学部生理学教室(岡野栄之教授)において認知症モデル動物を用いて治療効果を評価し、臨床試験に進むための必要なデータの取得を目指す。同社では今後、こうした協力を通じてSB623のアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などの認知症を適応症とした開発を進めるとしている。

■堺化学工業 <4078>  3,285円  +165 円 (+5.3%)  11:30現在
 堺化学工業<4078>が急反発、年初来高値を更新した。同社は23日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表した。80万株(発行済み株式数の4.57%)、20億円をそれぞれの上限としており、取得期間は7月24日から12月20日まで。この日は、自社株買いによる株式需給の好転を評価した買いが流入している。

■ツクイ <2398>  1,005円  +42 円 (+4.4%)  11:30現在
 ツクイ<2398>が3日続伸し、1月11日につけた年初来高値1044円に接近している。同社は23日取引終了後に、在宅医療支援などを行うヒューマンライフ・マネジメント(東京都港区)の株式を取得すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。同社は8月20日付で、ヒューマンライフ・マネジメント株式600株(議決権所有割合は22.9%)を約3億300万円で取得する予定。これにより、訪問介護サービスの拡大や、在宅診療を手掛ける医療機関との連携強化を見込んでいる。

■昭和シェル石油 <5002>  1,825円  +51 円 (+2.9%)  11:30現在
 昭和シェル <5002> が高い。23日大引け後、19年3月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益を従来予想の380億円→750億円に97.4%上方修正。増益率が39.1%増→2.7倍に拡大し、10期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。原油価格が想定より上昇したことに伴い棚卸資産評価益が増えたうえ、石油製品マージンも改善したことが収益を大きく押し上げた。修正した上期(1-6月)の経常利益予想が15ヵ月変則決算である19年3月期の通期計画980億円に対する進捗率が76.5%にも達しており、通期計画の上振れを期待する買いも向かった。

■第一生命HD <8750>  2,163円  +60 円 (+2.9%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が連日マドを開けて買われ、上値追いを加速させている。一部で日銀の金融緩和政策の修正観測が報じられるなか、生保はメガバンク同様にイールドカーブ・コントロールの水準引き上げの動きが運用環境の改善につながる。また、米国でも長期債利回りが足もと上昇傾向にあり、前日に米10年債利回りは約1カ月ぶりに2.96%近辺まで上昇、米国事業を展開する同社にとってこれも追い風材料となっている。株価指標面でもPBR0.6倍台は割安感が際立っている。

■ゴールドクレスト <8871>  1,864円  +37 円 (+2.0%)  11:30現在
 ゴールドクレスト<8871>が大幅続伸となっている。同社は23日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は17億5200万円(前年同期比79.5%減)にとどまったが、6月末時点の契約残高が123億5100万円(17年6月末比72.7%増)となっていることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は62億1300万円(同71.9%減)で着地。前年同期に新築マンションなどの引き渡しが急増した反動が出たかたちとなった。なお、19年3月期第1四半期の期中契約高は63億4700万円(前年同期比2.0%増)と堅調だった。

■FPG <7148>  1,321円  +20 円 (+1.5%)  11:30現在
 FPG<7148>が続伸。23日の取引終了後、会計事務所とのFPGパートナーシップ契約件数が4000件を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では、全国の会計事務所とパートナーシップ契約を締結し、強固なネットワークを構築することで、多くの中小企業と富裕層に優れた金融商品や金融サービスを提供しており、契約件数の増加はネットワークの基盤強化につながるとの見方が強まっているようだ。

■クミアイ化学工業 <4996>  953円  +12 円 (+1.3%)  11:30現在
 クミアイ化学工業<4996>が4日続伸、前週19日に商い急増のなか43円高に買われたが、その後も目先筋の利益確定売りを吸収し、きょうは朝方に28円高の969円まで上値を伸ばし年初来高値を更新。2016年4月以来2年3カ月ぶりの高値圏に浮上、4ケタ大台も意識されてきた。北米で畑作用除草剤アクシーブが好調、水稲用除草剤「エフィーダ」や「ノミニー」なども収益貢献が期待されている。信用取組は売り長の状態が続いており、需給相場の素地をはらんでいる。

■三菱UFJ <8306>  691.6円  +4.9 円 (+0.7%)  11:30現在
 銀行株が続伸。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが上昇しているほか、静岡銀行<8355>、七十七銀行<8341>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>といった地銀株、それに第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>といった生保株にも買いが流入している。23日のニューヨーク市場で米10年債利回りは一時、2.95%に上昇。日銀の金融政策の修正思惑もあり、米長期金利が上昇し、これを受けJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が買われた。この日の東京市場でも銀行株への見直し買いが続いている。市場では、30~31日の日銀金融政策決定会合での金融政策の柔軟化が検討されるかに関心が集中しており、「日銀会合の結果が出るまでは、銀行株には思惑買いが入る展開が続きそうだ」(アナリスト)との見方が出ている。

■塩野義製薬 <4507>  5,745円  +23 円 (+0.4%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が反発している。23日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を3465億円から3480億円(前期比1.0%増)へ、営業利益を1190億円から1200億円(同4.1%増)へ、純利益を1110億円から1145億円(同5.2%増)へ上方修正したことが好感されている。オピオイド誘発性便秘症治療薬スインプロイクに関する米パデュー社との業務提携解消に伴い、パデュー社から一時金を受領したことに加えて、第1四半期における英ヴィーブ社からの配当金収入が予想よりも上回ったことが要因としている。

■KOA <6999>  2,487円  -368 円 (-12.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 KOA<6999>が急反落。23日の取引終了後に発表した第1四半期連結決算が、売上高140億4600万円(前年同期比9.5%増)、営業利益11億8000万円(同3.4%減)、純利益11億2600万円(同13.0%増)と営業減益だったことが嫌気されている。日本や欧州の自動車向けに主力の抵抗器の販売は好調だったが、人件費や減価償却費などの増加が利益を圧迫した。同時に、未公表としていた第2四半期累計(4~9月)業績予想を発表しており、売上高280億円(前年同期比8.7%増)、営業利益26億5000万円(同0.3%増)、純利益23億8000万円(同15.8%増)を見込むとし、あわせて中間配当を前年同期比3円増の18円にすると発表している。

■テックファム <3625>  1,601円  +142 円 (+9.7%)  11:30現在
 テックファームホールディングス <3625> [JQG]が急伸。23日大引け後、18年6月期の連結経常利益を従来予想の3.6億円→5.6億円に55.6%上方修正。増益率が2.2倍→3.5倍に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は4月に続き2回目。自動車アフターマーケット事業でガラス・部品卸業者向けシステムの販売が拡大したことやソフトウエア受託開発事業で注力するAI/IoTソリューション案件の受注が好調だったことが収益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 ジェネレーションパス <3195>  561円  +80 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 寺岡製作所 <4987>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ジャストプランニング <4287>  4,610円  -1,000 円 (-17.8%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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