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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

インスペック <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本PC <6025>  887円 (+150円、+20.4%) ストップ高

 日本PCサービス <6025> [名証C]がストップ高。18日大引け後、オウケイウェイヴ <3808> [名証C]と資本業務提携すると発表しており、これを好材料視する買いが殺到した。業務面ではOKウェイヴが持つブロックチェーン技術・ AI の知見を活用し、パソコン総合サービス事業の加速化に向けて共同事業を展開する。具体的にはOKウェイヴが展開する日本最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を通じ、パソコン・デジタル機器の設定・修理サービスのマーケティングプロモーションを行い、顧客基盤の拡大を図る。また、OKウェイヴが展開する「感謝経済プラットフォーム」でも連携していく。資本面ではOKウェイヴに対し13万株と新株予約権(潜在株式数13万株)を割り当てる。

■イナリサーチ <2176>  934円 (+150円、+19.1%) ストップ高

 イナリサーチ <2176> [JQ]が続急騰。カイ気配で始まりそのまま水準を切り上げる展開となった。同社は18日取引終了後、韓国DNA Link社、日本エスエルシー(浜松市)と、ヒト由来がんを用いたPDXマウスモデルの開発と医薬品開発への有効利用に関する共同事業を開始すると発表、ヒトのがん細胞を移植したマウスを使った新たな非臨床試験を始める。寄り付きからこれを材料視する買いが集中した。

■インスペック <6656>  1,129円 (+150円、+15.3%) ストップ高

 インスペック <6656> [東証2]がストップ高。同社は半導体や液晶の外観検査装置などを手掛けているが、受注好調を背景に19年4月期は営業損益段階からの黒字化が見込まれている。18日取引終了後、基板AOI(精密基板パターン検査装置)とロールtoロール型のAVI(最終外観検査装置)などの受注を獲得したことを発表、受注金額は約4億5000万円で、これが好感される形で投機資金を呼び込んだ。

■カヤック <3904>  1,143円 (+126円、+12.4%)

 カヤック <3904> [東証M]が続急騰、売買高も前日から急増しており物色人気化の様相だ。同社はネット広告の製作やソーシャルゲーム配信などを手掛けるが、技術者を多く擁しており開発力の高さが特長。18日取引終了後、コマツ <6301> とスマートコンストラクション事業で協業することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。カヤックが有するプロトタイプアプリ技術をベースに、建設機械の「目」となるステレオカメラで撮影した映像と連動する新サービス「Kom Eye AR」を8月にリリースする予定。

■ネオス <3627>  611円 (+65円、+11.9%)

 東証1部の上昇率トップ。ネオス <3627> が続急騰、需給相場の様相を呈してきた。電子ブック閲覧ソフトやコンテンツなど携帯電話向けアプリ開発支援を祖業とするが、最近は医薬業界や金融業界向けで需要を捉えており、新規事業の法人向けクラウドサービスも収益に貢献、19年2月期は営業損益黒字化が有望視されている。独自のマッチングAIや画像認識技術を開発、企業向けAIソリューションにも展開し今後の成長期待が強い。直近ではセールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーに認定されたことも買い人気を後押ししている。

■アルバイトタイムス <2341>  237円 (+14円、+6.3%)

 アルバイトタイムス <2341> [JQ]が急伸。無料求人誌や求人サイトを展開。人材関連のなかでも株価が低位に位置していることで個人投資家資金などを中心に注目度が高い。政府が進める人手不足対策では外国人の受け入れなどが目玉政策となっている。そのなか、同社は外国人採用支援サービスを展開していることが株価を刺激している。

■リネットJ <3556>  838円 (+48円、+6.1%)

 リネットジャパングループ <3556> [東証M]が急反発。ネット専業の中古品買い取り・販売を展開しており、2兆円規模ともいわれる国内リユース市場の拡大が続くなか、関連有力株として頭角を現している。小型家電リサイクルでは東京五輪のメダル作成プロジェクトに参画、都市鉱山関連株としての側面も持つ。さらに海外では成長著しいカンボジアへの投資をSBIホールディングス <8473> と連携して積極推進しており、今後の成長力評価につながっている。

■ダイフク <6383>  4,820円 (+250円、+5.5%)

 東証1部の上昇率10位。ダイフク <6383> 、安川電機 <6506> などが切り返し歩調。ここFA関連株は中国景気減速懸念などから調整色が強まったが、全体相場でリスクを取る動きが復活するなか、目先空売りの買い戻しを誘導した。ダイフク、安川電ともに前日まで年初来安値近辺にあったことでリターンリバーサル狙いの買いも入っているもよう。PERは両銘柄とも20倍近辺でやや割高感もあり、これが低PERの自動車株や半導体関連株などと戻り足で差がついている背景ともなっている。

■高見サイ <6424>  1,497円 (+75円、+5.3%)

 高見沢サイバネティックス <6424> [JQ]がマドを開けて3連騰。券売機大手で高技術力を武器に硬貨処理装置などメカトロ分野にも展開。7ヵ国語対応のATM券売機を手掛け東京五輪特需が期待されるほか、キャッシュレスシステム技術分野でも先駆していることで、政府が推進するキャッシュレス化の流れにも乗る銘柄としてマークされている。19年3月期営業利益は前期比2.6倍の4億円予想と業績高変化が際立っている。

■クミアイ化 <4996>  932円 (+43円、+4.8%)

 クミアイ化学工業 <4996> が大幅反発、年初来高値を更新した。化学合成農薬を主力としており、北米で畑作用除草剤アクシーブが好調で収益に寄与、18年10月期営業利益は46億円見通しと前期比2割以上の伸びを見込んでいる。信用取組は売り長で東証信用残は13日申し込み現在で0.76倍と好需給で上値が軽い。

■ロングライフ <4355>  615円 (+28円、+4.8%)

 ロングライフホールディング <4355> [JQ]が大幅続伸。少子高齢化時代の到来に合わせたビジネスモデルで事業拡大にも余念がない。株価は7月に入って商いを伴い上げ足を強めていたが、目先は500円台後半での利益確定売りを吸収し一段と上値を慕う展開にある。施設型介護を主力に、在宅介護や介護専門学校など介護サービス事業を手掛けており、富裕層をターゲットとした会員制リゾートホテルなども国内外で運営し業容を拡大している。18年10月期営業利益は7億円を計画しているが、これは前期実績比4割近い伸びとなる。19年10月期も増収増益基調はキープされそうだ。

■メルカリ <4385>  4,595円 (+205円、+4.7%)

 メルカリ <4385> [東証M]が大幅続伸。フリマアプリ最大手の同社は、先月19日に東証マザーズに新規上場し公開価格(3000円)を67%上回る5000円で初値をつけた。ただ、その後は5000円が抵抗線となり株価は一時4100円台まで値を下げる場面があった。もっとも、上場から1ヵ月が過ぎ株価には見直し機運も浮上。19日は、大量保有報告書でJPモルガン・アセットが5.4%の株式を保有する大株主に浮上したことも市場の関心を集めた。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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