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【市況】<マ-ケット日報> 2018年7月19日

 19日の市場は日経平均が5日ぶりに小反落。終値は前日比29円安の2万2764円だった。前半は米株高の流れに乗って100円を超える値上がりを見せていたが、後半は中国上海株の下げを受けて目先的な利食い売りが指数を押し下げる格好となった。心理的なフシ目2万3000円を前に買い方がやや慎重になっている面もあるようだ。

 昨日の米国市場は金融大手の決算を好感してダウ平均は5日続伸。6月半ば以来1カ月ぶりの高値で取引を終えた。米主要企業の4-6月決算は金融を中心に事前予想を上回るものが続出。S&P500種は5カ月ぶり高値を示現している。すでにナスダック指数が最高値を更新している状況から、残りの主要2指数も最高値奪回は時間の問題なのかもしれない。

 さて、東京市場はこの日も好調な米国株にけん引されて前場こそプラス圏で推移したが、中国上海株が人民元安を理由に軟調になると、後場からはこれにつられてマイナス圏へと落ちてしまった。もともと2万3000円の大台を前に短期的な過熱感が出ていたため上げ一服もやむなしといったところ。現物の商い(出来高)も少なく一気に大台を捉えるには需給面でまだ多少の不安を抱えている。明日は週末ということもあって目立った円安進行が見られなければこの水準でもみ合う1日となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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