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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより

■リミックスポイント <3825>  1,236円 (+210円、+20.5%)

  仮想通貨関連株が高い。リミックスポイント <3825> [東証2]が急反騰したほか、SBIホールディングス <8473> 、マネックスグループ <8698> 、GMOインターネット <9449> 、セレス <3696> などが軒並み高となった。ビットコイン価格が上昇している。仮想通貨交換会社ビットフライヤーによると、18日午前9時時点で、1ビットコイン=82万円台に上昇。約1ヵ月半ぶりに80万円台を回復した。目立った理由は見当たらないが、前日の午後6時時点では75万円前後で推移しており、値頃感からの買いが流入した様子。これを受け、仮想通貨関連株に見直し買いが流入した。

■ALBERT <3906>  6,530円 (+1,000円、+18.1%) ストップ高

 ALBERT <3906> [東証M]がストップ高。17日大引け後、18年12月期上期(1-6月)の経常損益(非連結)を従来予想の5100万円の赤字→2600万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。 AIや機械学習技術を活用したデータ分析サービスの需要が拡大するなか、重点産業を対象とした経営資源の集約化などが奏功し、主要プロジェクトにおける収益力が改善したことが寄与。データサイエンティスト増員による人件費増加を吸収し、3期ぶりの経常黒字を達成した。業績好調に伴い、通期の同利益も従来予想の1800万円→7800万円に4.3倍上方修正した。

■メディアドゥ <3678>  2,308円 (+233円、+11.2%)

 東証1部の上昇率4位。メディアドゥホールディングス <3678> が急反騰。17日の取引終了後に、23年2月期に売上高800億円(18年2月期372億円)、連結EBITDA60億円(同17億7000万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これを好材料視した買いが入った。現在の電子書籍取次を主力とする事業から、出版社、電子書店、読者を一貫してつなぐデータベースや出版社の制作/管理を支援するインフラの提供、新技術を取り入れた市場拡大に資する新規サービス展開などに取り組むとしている。

■カヤック <3904>  1,017円 (+90円、+9.7%) 一時ストップ高

 カヤック <3904> [東証M]が急反発。18日付けの日本経済新聞朝刊で、「コマツはスマートフォン(スマホ)ゲーム開発のカヤックと提携し、土木建設向けの拡張現実(AR)サービスを8月に始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、油圧ショベルの運転席に付けたカメラで撮った画像に、カヤックのAR技術で3次元の設計図面を重ね合わせるという。これにより運転席に設置されたタブレット端末で、建機の傾きや図面上の位置や向きなどが表示され、市街地など狭い場所などで作業する場合の安全性を高められるとしている。

■ソフトウェア <3733>  8,600円 (+720円、+9.1%)

 ソフトウェア・サービス <3733> [JQ]が急反発。17日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高が前年同月比6.9%増の10億700万円となり、3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。同社は、病院向け情報伝達システムや電子カルテの開発が主な事業。なお受注高は同50.8%増の12億6600万円と大幅に伸長しており、今後の売り上げ増への期待も強いようだ。

■スマバ <9417>  1,161円 (+90円、+8.4%)

 スマートバリュー <9417> [東証2]が急反発。急速に戻り足を強めてきた。6月中旬以降は調整トレンドで、特に1株を2株にする株式分割実施後は下げ足を強めていたが、1000円大台近辺では押し目買いが厚く売り物を吸収、満を持して切り返しに転じている。同社はクラウドソリューション分野で実績の高い独立系IT企業。安倍政権が推し進める電子政府関連の一角として商機が広がっている。18年6月期は営業利益段階で前期比34%増の3億6800万円を計画しており、中期成長への期待も大きい。

■チェンジ <3962>  3,375円 (+260円、+8.4%) 一時ストップ高

 チェンジ <3962> [東証M]が続急伸。18日、三井物産 <8031> と共同で、シニア向けにAIスピーカーを利用した音声サービスを提供する新会社を設立したと発表し、これを好材料視した買いが入った。新会社は、三井物産77.8%、チェンジ11.1%、その他11.1%の出資で設立。三井物産にとっては17年に導入した社内起業制度の第1号案件で、音声AIの技術力を持つチェンジと連携することで、増加するシニア世代の生活をより楽しく、より豊かなものにするソリューションを提供するとしている。

■市進HD <4645>  431円 (+33円、+8.3%)

 市進ホールディングス <4645> [JQ]が急反発。17日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高32億600万円(前年同期比4.8%増)、営業損益5億4500万円の赤字(前年同期6億1200万円の赤字)、最終損益4億900万円の赤字(同4億9600万円の赤字)となり、前年同期に比べ赤字幅が縮小したことが好感されたようだ。学習塾、個別学習塾ともに生徒数が増加したことが寄与した。また、グループ全体で費用統制に取り組んでいることも損益の改善につながった。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高163億8900万円(前期比4.6%増)、営業利益3億1800万円(同8.6%減)、最終利益2億円(同25.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■ブイキューブ <3681>  625円 (+36円、+6.1%)

 ブイキューブ <3681> が大幅高で4日続伸。17日の取引終了後、ケアネット <2150> [東証M]およびT-ICU(兵庫県芦屋市)と業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、T-ICUが提供する専門医による遠隔集中治療ソリューションを、ケアネットがセールス・マーケティングの面から、また、ブイキューブが遠隔ビジュアルコミュニケーションシステムの面からそれぞれサポートし、全国的に遠隔集中治療ソリューションの提案・早期普及を図るのが狙いとしている。

■古野電気 <6814>  1,178円 (+64円、+5.8%)

 古野電気 <6814> が大幅に4日続伸し新高値。12日に決算発表を行い19年2月期の連結営業利益を従来予想の22億円を40億円(前期比2倍)に大幅増額修正した。同社は船舶用電子機器で世界トップ。商船向けや漁船向けなどが好調に推移している。この好業績を受け、水戸証券では17日、同社株のレーティング「B+」を継続するとともに目標株価を1100円から1400円に引き上げている。

■レノバ <9519>  1,775円 (+76円、+4.5%)

 レノバ <9519> が大幅高で8連騰、一貫した上昇トレンドで1800円台乗せを果たし、4月につけた実質上場来高値1850円(分割修正後株価)更新を視界に入れている。太陽光発電などを中心とする再生可能エネルギーに展開、18年5月期は前の期比32%増の36億7900万円と絶好調。今期は19年3月期決算で10ヵ月の変則決算となるが、37億円予想と前期実績を上回る水準を予想している。秋田県でのバイオマス発電事業が業績に貢献している。ここにきての記録的な猛暑で電力供給不足が意識されるなか、同関連銘柄としての切り口も株高に反映されている。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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