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【経済】2019年以降の米インフレ・金利見通しは依然として不透明


 パウエルFRB議長は17日に上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の証言を行い、「今後数年にわたり労働市場は堅調を維持し、インフレ率はFRBの目標である2%近辺で推移する」との見通しを示した。また、「税制策や財政策が今後2、3年の成長を支援すると予想する」と述べており、大半の市場参加者は「パウエル議長の証言は利上げを継続する用意があることを示唆している」と受け止めたようだ。

 なお、パウエル議長は「インフレの一段の上昇を望む」、「イールドカーブの形は長期金利のメッセージと見ている」と述べたが、17日の米国債市場では、イールドカーブ(利回り曲線)の平坦化が観測された。追加利上げはインフレを抑制するが、長期金利の上昇余地は小さくなる。2019年以降のインフレ・金利見通しは依然として不透明であり、ドル高が持続するかどうか定かではない。
《MK》

 提供:フィスコ

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