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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ハーモニック <日足> 「株探」多機能チャートより

■ベイカレント <6532>  3,055円 (-700円、-18.6%) ストップ安

 ベイカレント・コンサルティング <6532> [東証M]がストップ安。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)単独決算が、売上高58億1000万円(前年同期比16.8%増)、営業利益7億7000万円(同28.8%減)、純利益5億400万円(同31.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。戦略・ビジネスプロセスコンサルティング案件の獲得が好調だったことから売上高は2ケタ増収となった。ただ、コンサルタントの採用活動に積極的に取り組んだことや、内部管理体制および営業体制を強化したことに伴う費用が増加し利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高245億円(前期比19.9%増)、営業利益48億円(同15.7%増)、純利益33億円(同15.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ハーモニック <6324>  4,025円 (-700円、-14.8%) ストップ安

 ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]がストップ安。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)受注高が前年同期に比べ46.9%減だったことが嫌気された。中国市場をはじめとする小型産業用ロボットの在庫調整に伴い、これまで高水準だった減速装置に対する需要が軟調となったという。また、旺盛なFA化ニーズを背景に先行受注があった産業用ロボット、半導体製造装置メーカーなどの顧客による発注調整が行われたことも響いたとしている。

■北の達人 <2930>  754円 (-65円、-7.9%)

 北の達人コーポレーション <2930> が続急落。前週末13日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)単独決算は、売上高19億700万円(前年同期比2.2倍)、営業利益4億5200万円(同99.6%増)、純利益3億1500万円(同2.0倍)と大幅営業増益となったが、上期計画の営業利益11億700万円に対する進捗率が41%に過ぎないことから、これを嫌気した売りが出たようだ。第1四半期は、期初から積極的に広告宣伝費への資金投入を行った結果、4月には新規顧客の獲得件数が過去最高となったほか、定期購入も順調に推移し売上高が大幅に拡大。広告宣伝費や人件費の増加を吸収した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高75億8900万円(前期比43.4%増)、営業利益24億3000万円(同73.1%増)、純利益16億4300万円(同73.3%増)を見込んでいる。

■SFP <3198>  1,800円 (-103円、-5.4%)

 SFPホールディングス <3198> [東証2] が急反落。7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比29.5%減の8.1億円に減り、3-8月期(上期)計画の15.6億円に対する進捗率は前年同期の56.6%を下回る51.9%にとどまったことが嫌気された。

■東宝 <9602>  3,260円 (-160円、-4.7%)

 東宝 <9602> が大幅反落で年初来安値を更新。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高662億1000万円(前年同期比6.7%減)、営業利益127億5000万円(同26.9%減)、純利益80億8700万円(同33.5%減)と大幅営業減益となったことが嫌気された。邦画で「映画ドラえもん のび太の宝島」「名探偵コナン ゼロの執行人」などの定番のアニメは好調だったが、邦画実写作品でヒット作がなかったことに加えて、前年同期に「シン・ゴジラ」のパッケージ販売が好調だった反動もあり、売上高・利益が落ち込んだ。また、不動産賃貸事業で日比谷シャンテのリニューアル費用を計上したことなども利益を圧迫した。

■SMC <6273>  35,820円 (-1,650円、-4.4%)

 SMC <6273> 、安川電機 <6506> 、ファナック <6954> 、キーエンス <6861> など、全体強調相場のなかでFA関連株の逆行安が目を引く状況となった。外国為替市場では1ドル=112円台半ばの推移と円安水準でもみ合うなか、トヨタ自動車 <7203> など自動車株は強い動きを示しており、同じ輸出セクターでも明暗を分ける展開だ。市場では「中国景気の減速懸念が引き続きネックとなっている。世界的な設備投資拡大の恩恵が期待できるとの読みで買ってきたが、ここにきて先行き不透明感が漂う状況で、海外機関投資家などのポジションを低くする(持ち高を減らす)動きが反映されている」(国内運用会社)という。

■国際石開帝石 <1605>  1,141円 (-16円、-1.4%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、JXTGホールディングス <5020> などは売り先行。供給過剰懸念を背景に足もと原油先物相場が売り優勢となり、前日のWTI原油先物価格は3ドル近い急落をみせ1バレル=68ドル6セントまで水準を切り下げた。終値ベースで1バレル=70ドル台を割り込んだのは6月25日以来。これを背景に前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が軟調展開となり、東京市場でも原油安が株価にマイナスに作用する資源開発関連石油元売りセクターに売り圧力が表面化している。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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