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【市況】17日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で3日続落、石油・石炭セクターに売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.92ポイント(0.57%)安の2798.13ポイントと3日続落した。上海A株指数も下落し、116.69ポイント(0.57%)安の2930.37ポイントで取引を終えた。

市況安が逆風。WTI原油先物は昨夜、前日比4.2%安と急反落し、この日の時間外取引でも下落している。また、上海商品取引所では、鉄筋や銅などの主要商品が安く推移した。中国景気の先行き不安もくすぶる。前日公表された中国経済指標が総じて弱い内容となるなか、専門家の間からは、下期の景気動向を不安視する声も上がった。UBSは最新リポートで、18年と19年の中国GDP成長率見通しをそれぞれ引き下げている。

業種別では、エネルギー関連の下げが目立つ。中国石油天然気(601857/SH)が2.5%安、中国神華能源(601088/SH)が1.9%安で引けた。非鉄株や鉄鋼株もさえない。宝山鋼鉄(600019/SH)が2.1%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.6%安と値を下げた。自動車株や銀行株、ハイテク関連株、バイオ医薬関連株、消費関連株、発電株なども売られている。

半面、不動産株の一角はしっかり。マンション・デベロッパーの華麗家族(600503/SH)が7.2%上昇した。主要70都市の6月新築住宅相場では、値上がりした都市が61→63に増加。引き締め懸念は意識されたものの、悪影響は限定的となっている。このほか保険株の一部も物色された。

他の個別株動向では、建築材料大手の北京金隅集団(601992/SH)が4.6%高と反発。同社が16日引け後、中間期の30~41%増益見通しを発表したことが好感された。セメント値上がりが追い風。同業他社株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.94ポイント(0.32%)安の289.99ポイント、深センB株指数が7.55ポイント(0.72%)安の1047.74ポイントで終了した


【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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