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【市況】16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは44ドル高、米露会談を注視

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは44ドル高、米露会談を注視

16日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は44.95ドル高の25064.36、ナスダックは20.26ポイント安の7805.72で取引を終了した。6月小売売上高が予想に一致したほか、大手行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)の決算内容が好感され、金融関連株を中心に買いが先行した。しかし、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領の会談で原油価格の上昇抑制に向けた協議が予想され、原油安を受けてもみ合う展開となった。セクター別では、銀行や保険が上昇する一方でエネルギーや食品・飲料・タバコが下落した。

原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。一方で、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け上昇。投資銀行のゴールドマンサックス(GS)は、明日にもソロモン氏を次期CEOに指名する計画が報じられ堅調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)には、年に1度開催する大セール「プライムデー」が本日より始まり、販売増を見込んだ期待から過去最高値を更新。

マーケット終了後に動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)が発表した決算では、一株利益は予想を上振れたものの、売上高、4-6月期の契約者数、7-9月期の契約者見通しが予想を下振れ、時間外取引で株価は下落して推移している。

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■NY為替:IMF世界経済報告:貿易摩擦は世界経済のリスク

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円44銭まで上昇後、112円23銭まで下落し、112円27銭で引けた。米6月小売売上高や7月NY連銀製造業景気指数を受けてドル買いが優勢となったものの、国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通し報告で、貿易摩擦は短期的に世界経済のリスクになると指摘したことが懸念材料となり、ドル売り・円買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1724ドルから1.1695ドルまで下落し、1.1711ドルで引けた。ユーロ・円は、131円68銭から131円41銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3284ドルから1.3217ドルまで下落した。英国政府の欧州連合(EU)離脱の方針に不透明感が根強く、ポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、0.9990フランから0.9963フランまで下落した。


■NY原油:大幅反落で68.06ドル、サウジアラビアや米国による供給増加の思惑

NY原油先物8月限は大幅反落(NYMEX原油8月限終値:68.06 ↓2.95)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比-2.95ドルの68.06ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時67.58ドルまで売られた。サウジアラビアが一部アジア諸国に対して契約内容を超える原油供給を提案しているとの一部報道や、トランプ米政権が戦略石油備蓄の取り崩しを検討しているとの見方が原油先物相場を圧迫した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.78ドル +1.23ドル(+4.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.90ドル +0.82ドル(+1.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)231.44ドル +5.03ドル(+2.22%)
インテル(INTC) 52.01ドル -0.21ドル(-0.40%)
アップル(AAPL) 190.91ドル -0.42ドル(-0.22%)
アルファベット(GOOG) 1183.86ドル -4.96ドル(-0.42%)
フェイスブック(FB) 207.23ドル -0.09ドル(-0.04%)
キャタピラー(CAT) 138.08ドル -2.67ドル(-1.90%)
アルコア(AA) 47.41ドル +0.15ドル(+0.32%)
ウォルマート(WMT) 87.64ドル -0.06ドル(-0.07%)
スプリント(S) 5.65ドル -0.01ドル(-0.18%)

《HT》

 提供:フィスコ

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