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【通貨】マルタでの世界初の分散型銀行設立をバイナンスが支援【フィスコ・ビットコインニュース】


世界初となる分散型銀行「ファウンダーズ・バンク」を地中海の島国マルタに設立する計画が進められていることが、12日付のブルームバーグの報道によって明らかになった。同報道によると、仮想通貨取引所大手のバイナンスが、同社の資金調達前の企業価値1.5億ドル(約168億円)の5%にあたる出資をしたという。

ファウンダーズ・バンクは、デジタル仕様の「エクイティ・トークン」の保有者に会社の所有権を与える企業形態を目指す。同社の会長で共同創設者のマイケル・ビアンキ氏は12日、「ブロックチェーン関連企業のニーズに合わせた先駆的な銀行サービスを発表できて誇りに思う」とコメントを発表した。

同社発行のエクイティ・トークンは、ブロックチェーンを使ったドイツの資金調達プラットフォーム「ニューファンド」を通して、2018年末に販売される予定だ。バイナンスは、トークンの販売はドイツの規制管轄下で欧州の主要な証券取引所と提携して行うことを明かしている。

ブルームバーグによると、ファウンダーズ・バンクの営業にあたっては、マルタの規制当局によるライセンスの取得と、欧州中央銀行(ECB)からの承認が必要だという。規制当局がどのような判断を下すかが注目される。

バイナンスは先週、2018年通期の純利益が最大10億ドル(約1,100億円)となると見込んでいることを明かしたばかり。同社は、マルタとウガンダ、バミューダ諸島で、ユーロを含む法定通貨建ての仮想通貨取引の提供を予定しており、これらが急成長に寄与するものと見られている。

《MT》

 提供:フィスコ

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