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【市況】<マ-ケット日報> 2018年7月13日

 13日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比409円高の2万2597円で、先月21日以来3週間ぶりの水準まで回復してきた。前日の米株高に加えこの日も1ドル=112円台後半まで円安が進行。これらが買い材料となって輸出株中心に大きく買い進まれた。円相場は今年1月上旬以来半年ぶりの安値水準。円安・株高の構図復活でにわかに先高観が膨らんでいる。

 昨日の米国市場は米中貿易摩擦に関する新たな悪材料が出なかったことからダウ平均は大きく反発した。トランプ政権の2000億ドル追加関税に対し中国が抑制的な態度を示していることが安心感につながった。米国では非常に良好な4-6月決算が見込まれており投資家の買い意欲は強い。ハイテク株の多いナスダック指数は大幅高となって3週間ぶりに史上最高値を更新している。

 さて、東京市場は米中貿易摩擦懸念がいったん後退したことで買い戻しが活発化。円安が一段と進んだこともあって日経平均は4月以降最大の値上がり幅を記録した。取引時間中は値上がり幅が一時500円を超えるなど短期筋の仕掛けも入ったようである。これで日経平均のチャートは25日移動平均線(2万2324円)を明確にクリア。5~6月に形成したダブルトップ後の調整局面から抜け出す形を作りつつある。出来高(実需)は依然として少ないが、円安継続で来週も戻りを試す展開となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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