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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Fスターズ、ソースネクス、サイバー

Fスターズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フィックスターズ <3687>  1,493円  +71 円 (+5.0%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>が急反発に転じ底入れを明示しているほか、エヌエフ回路設計ブロック<6864>は続伸し、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを目前にしている。世界的に研究開発が進められている量子コンピューター分野は、日本でも産官学の連携で注力姿勢が強まっている。量子コンピューターは量子力学的な重ね合わせにより、並列コンピューティングを実現し、スーパーコンピューターの1億倍といわれる演算能力を持つ。フィックスターズは世界初の量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携しているほか、エヌエフ回路は量子コンピューターで使用される可能性の高い微小信号測定器など電子計測器を開発製造していることで、いずれも関連有力株に位置づけられている。きょうは京都大などのグループが、「幻の粒子」ともいわれる「マヨラナ粒子」の存在を世界で初めて実証したと英科学誌ネイチャーに発表したことが伝わった。マヨラナ粒子は将来的に量子コンピューターへの応用が期待されるものであり、関連株の刺激材料となった。

■ソースネクスト <4344>  858円  +27 円 (+3.3%)  本日終値
 ソースネクスト<4344>、セキュアヴェイル<3042>、デジタルアーツ<2326>、テリロジー<3356>、トレンドマイクロ<4704>などサイバーセキュリティー関連株が軒並み高に買われた。国際間でもサイバー攻撃が活発化しており、最近では日本人のメールアドレスや携帯電話番号など延べ2億件の個人情報が中国語のダークウェブで売りに出されていた問題がクローズアップされた。また、ロシアによるサイバー攻撃との関連が疑われるマルウエアへの警戒が高まっており、日本政府も状況の把握と対策を検討している状況にある。2020年には東京五輪開催を控え、政府の関連予算も増加の一途で、今後3年を見据えた次期サイバーセキュリティ戦略では産官学の連携を強め対応にあたる方針。関連銘柄の人気も継続的に続く。

■出光興産 <5019>  4,780円  +105 円 (+2.3%)  本日終値
 出光興産<5019>が4日続伸。大和証券は11日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階引き上げた。目標株価は4070円から5420円に見直した。10日に同社と昭和シェル石油<5002>は経営統合に関する合意書を締結したと発表。統合新会社は19~21年度の中期経営計画において総還元性向を50%以上とする方針を示しており、株主還元の大幅な改善が期待されることを評価している。同証券は目標株価を、新会社の19年度試算配当1株当たり217円に配当利回り4.0%を適用して算出している。両社の統合比率の前提は出光興産の1に対して昭和シェアの0.39を想定している。同時に、同証券では昭和シェル石油のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1」へ引き上げ、目標株価を1500円から2110円に見直している。

■サイバーエージェント <4751>  6,470円  +140 円 (+2.2%)  本日終値
 SMBC日興証券は11日、毎年10月第1営業日に実施される日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。採用候補はサイバーエージェント<4751>で、除外候補には宝ホールディングス<2531>を挙げた。また、任天堂<7974>に対しては、株価が高いためそのままでは日経平均に採用される可能性は非常に低いが、みなし額面を500円に変更できれば採用の可能性もあるとみている。見直しの結果は9月6日頃に発表されることが多く、パッシブファンドは9月28日の引けでリバランスを行うと見込まれている。新日鉄住金<5401>による日新製鋼<5413>の完全子会社に伴い、12月25日の引け後に日経平均の1銘柄の補充が行われるとみられているが、その採用候補には東洋ゴム工業<5105>を見込んでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  7,234円  +102 円 (+1.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が3日ぶり反発。前日の米国株市場では、米中貿易摩擦激化の懸念からNYダウなど主要指数が売られたが、足もとは外国株市場で1ドル=112円前後の推移とドル高・円安が進行しており、為替感応度の高い同社株は輸出採算の改善期待から買われた。同社の通期想定為替レートは1ドル=105円で実勢よりかなり円高に設定されており、業績増額要因となる。対米自動車輸出への圧力は引き続き意識されるものの、株価面では織り込みが進んでいる。

■MTG <7806>  7,940円  +90 円 (+1.2%)  本日終値
 今月10日にマザーズ市場に上場したMTG<7806>は朝高後に値を消す場面もあったが、その後は切り返しに転じた。同社はきょう、欧州での事業強化・拡大を目的にオランダとイギリスに現地法人を設立すると発表。あわせて、イギリスにある欧州最大級のシッピングモール「ウェストフィールド」内に、EMS(筋電気刺激)トレーニング・ギア「SIXPAD」の旗艦店を13日にオープンすることも明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。

■ソニー <6758>  5,794円  +52 円 (+0.9%)  本日終値
 ソニー<6758>が5日続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。7月以降の米ナスダック株指数上昇などに追随し、東京市場でも電子部品セクターをはじめハイテク主力株への資金回帰が顕著だ。そのなか、液晶テレビやモバイル部門の収益改善が進むほか、ゲーム事業も好調な同社は中期成長期待を背景に海外投資家の実需買いが観測されている。

■ホギメディカル <3593>  4,010円  -700 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 11日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%減益で着地」が嫌気された。ホギメディカル <3593> が7月11日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比15.5%減の12.7億円に減り、4-9月期(上期)計画の29.5億円に対する進捗率は43.1%にとどまり、5年平均の50.0%も下回った。
  ⇒⇒ホギメディカルの詳しい業績推移表を見る

■コシダカHD <2157>  1,267円  -218 円 (-14.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 11日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常は13%増益も対通期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。コシダカホールディングス <2157> が7月11日大引け後(15:30)に決算を発表。18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比12.8%増の56.4億円に伸び、通期計画の73億円に対する進捗率は77.2%に達したものの、5年平均の79.3%を下回った。
  ⇒⇒コシダカHDの詳しい業績推移表を見る

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