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2018年07月09日19時15分

【特集】清水洋介氏【底入れ反転! 期待と不安の狭間の先に見えるもの】(2) <相場観特集>

清水洋介氏(Argo Navis フィナンシャルコンシェルジュ)

―崩れそうで崩れない相場、ここからの展望と物色対象は?―

 週明け9日の東京株式市場では、リスクオフ巻き戻しの流れが続き、日経平均株価はフシ目の2万2000円台を回復、一時300円を超える上昇をみせた。米中貿易摩擦問題は両国が関税引き上げを実際に発動したことを受け“貿易戦争”の様相を帯びてきた。ところがマーケットはこれを織り込んだ形で上値追いを加速させた。この環境下での株高は何を意味するのか。また、個人投資家が土俵とする東証マザーズなど新興市場の傷みが顕著となるなか、今後の小型株の見通しはどうか。先読みに定評のある市場関係者に全体相場に対する見解と個別株物色対象について話を聞いた。

●「当面は上下に動きにくい状態、売られ過ぎの銀行株など注目」

清水洋介氏(Argo Navis フィナンシャルコンシェルジュ)

 当面の東京株式市場は、上値は重い一方、下値も堅い展開が続くとみている。今後1ヵ月程度の日経平均のレンジは2万1500~2万2500円前後の一進一退の展開を予想する。

 上値が重い要因として、第1には「米中貿易摩擦懸念が払拭できないこと」、第2には「買われ過ぎの銘柄が少なくないこと」がある。ただ、その一方、下値が堅い理由には「割安感が強い銘柄も多い」ことが指摘できる。

 今後のスケジュール面での焦点は今月下旬から本格化する第1四半期(4-6月)決算の内容だ。ただ、米中貿易摩擦の行方が不透明ななか、企業は第1四半期時点での業績修正は控えるように思える。

 また、東証マザーズやジャスダック市場など中小型株の下げがきつい。マザーズやジャスダックは個人投資家が占める比率は高く、両市場の下落は個人投資家の懐の厳しさを示している面があるのだろう。もっとも、東証マザーズ指数は今年1月末、ジャスダック指数は同2月上旬に高値をつけており、半年がたとうとしている。信用の期日接近の面もあり、そろそろ反発を探る時期に入ってきていると思う。

 注目セクターとしては、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などのメガバンクを挙げたい。大手銀行株は、売られ過ぎの水準にあると考えられる。それにパナソニック <6752> やコマツ <6301> は、拾い場が近づいているとみている。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(しみず・ようすけ)
大手証券会社に入社後、外資系証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト、テクニカル分析の第一人者として、「チャートの先生」「ストラテジスト」の役割でテレビのレギュラー出演や雑誌の連載などで活躍。現役ディーラーとしても日々相場と対峙している。10年以上続いているメールマガジン「日々是相場」や投資に関しての講演などを行っている。2014年5月株式スクール開校、証券投資の本質、株式投資の楽しさを啓蒙している。

株探ニュース
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