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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ユーザベース、マネックスG、カシオ

ユーザベース <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユーザベース <3966>  3,410円  +250 円 (+7.9%)  11:30現在
 ユーザベース <3966> [東証M]が急反発。2日大引け後、米オンライン経済情報メディアのクオーツ社の株式を100%取得し、完全子会社化すると発表しており、事業拡大による今後の成長に期待する買いが向かった。クオーツ社の買収総額は最大約120億円で、今月31日に買収を完了する予定としている。同社は昨年ダウ・ジョーンズと合弁会社を設立し米国進出を果たし、昨年11月には米国版NewsPicksをリリースしている。今回の買収によりNewsPicks事業のグローバル展開の加速を目指す。併せて、18年12月期の連結最終損益を従来予想の1.7億円の黒字→2.7億円の赤字(予想レンジ中値)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。買収に伴い生じるのれん、無形固定資産の償却費などが発生するほか、今回のM&Aに係るアドバイザリー手数料などを特別損失として計上する。

■オロ <3983>  4,155円  +240 円 (+6.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 オロ<3983>が6連騰で未踏の4000円大台乗せ、連日の上場来高値更新と気を吐いている。ERPソフトを開発しており、大手企業グループからの受注が高水準で業績好調。ウェブ広告の戦略立案による販促支援も展開、海外向けで需要を伸ばしている。18年12月期営業利益は前期比7%増の9億1800万円を見込むが、第1四半期時点で前年同期比9割近い伸びを示しており、通期見通しも大幅に増額修正される公算があり、それを先取りする形で継続的な買いが流入している。

■ワークマン <7564>  4,700円  +175 円 (+3.9%)  11:30現在
 ワークマン<7564>は4日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比10.8%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇とともに空調服、エアロストレッチシリーズのカーゴパンツ、接触冷感機能のコンプレッションウェア、アームカバーなど夏物衣料が好調に推移した。これに加えて、梅雨に入りレインウェアや長靴など雨関連商品が活発に動いた。

■マネックスグループ <8698>  664円  +20 円 (+3.1%)  11:30現在
 マネックスグループ<8698>が続伸、前日の全体相場急落場面でもプラスで引ける強さをみせていた。きょうは、寄り付きからまとまった買いが流入し上値追い態勢を強めている。仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収し、仮想通貨分野に積極参入したことが物色人気の背景。金融庁が改正資金決済法に基づく業務改善命令を相次いで発令するなか、業界団体「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」は取引や内部管理の透明性向上などを目的に自主規制ルール案をまとめ、信頼回復に努めており、そのなかマネックスGは業界勝ち組としての位置づけで評価が高い。

■カシオ計算機 <6952>  1,827円  +53 円 (+3.0%)  11:30現在
 カシオ計算機<6952>は、このところの全般軟調地合いのなかにあって、きょうも一時、前日比60円高の1834円まで買い進まれ、連日の新値追いとなっている。同社は5月9日、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高3400億円(前期比8.0%増)、経常利益330億円(同14.9%増)、最終利益230億円(同17.6%増)を見込んでいる。時計事業では、「G-SHOCK」のラインアップ拡充、新ジャンル製品の投入、インターネット販売の増強などによりさらなる事業拡大と高収益性を維持する。教育事業では、関数電卓の学校販売拡大、英語学習専用機の法人向け販売強化などにより、事業拡大と高収益性の維持を図る。システム事業では、強いハードとソリューションビジネス強化により、本格的な収益貢献と成長軌道を確立する。新規事業では、リスト端末の大幅強化と2.5Dプリントシステムの導入加速などにより、事業拡大と収益貢献を目指す。

■ホクト <1379>  1,957円  +43 円 (+2.3%)  11:30現在
 ホクト<1379>が反発している。2日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の自社株買いでは、上限を55万株(発行済み株数の1.71%)、または10億円としており、取得期間は8月1日から12月28日まで。株主還元および資本効率向上のためとしている。

■松屋 <8237>  1,632円  +35 円 (+2.2%)  11:30現在
 松屋<8237>は大幅反発。2日の取引終了後に発表した6月度の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比17.7%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。早めの梅雨明けとなった天候と高気温が後押しし、銀座店で婦人部門で盛夏軽衣料中心に売り上げが好調に推移し、サングラス・傘などの婦人雑貨も売り上げを大きく伸ばした。また、中元ギフト商戦でも、外商顧客需要が堅調にとなった。なお、免税売上高は、引き続き化粧品等の自家需要商材が好調だった。

■デジタルアーツ <2326>  5,800円  +120 円 (+2.1%)  11:30現在
 デジタルアーツ<2326>、テリロジー<3356>、ラック<3857>、トレンドマイクロ<4704>などサイバーセキュリティー関連が総じて高い。全般相場は前日の急落から立ち直ってはいるものの、主力株中心に上値が重い展開で、貿易摩擦問題などに左右されない内需のテーマ株に物色の矛先が向いている。そのなか、サイバー攻撃に対応するセキュリティー分野は国策フォローが見込まれることで、関連株への追い風も強い。2018年度の政府予算でサイバーセキュリティーには727億円が投入されている。また、今後3年を見据えたサイバーセキュリティー次期戦略では、経済的・社会的リスクを防ぐため産学官や国家間の連携を進めるほか、2020年の東京五輪に向けた対策強化も明記されている。

■Jフロント <3086>  1,645円  +15 円 (+0.9%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>は反発している。2日の取引終了後に発表した6月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比4.7%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。大阪府北部を震源とする地震で関西地区店舗への影響があったものの、前年に比べてクリアランス期間の土曜日が1日多かったことに加えて、訪日外国人客を中心に化粧品、ラグジュアリーブランド、高級時計が引き続き好調だったことが寄与した。なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高は同46%増と好調を継続した。

■三越伊勢丹 <3099>  1,353円  +9 円 (+0.7%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が反発している。2日の取引終了後に発表した6月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比12.1%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。東京、名古屋、札幌、福岡の大都市圏を中心に化粧品やラグジュアリーブランドが売り上げを大きく牽引した。また、顧客関心度に合わせてスタートを見直したクリアランスセールも堅調だったほか、梅雨明けを受けて日傘をはじめUV関連アイテムへの関心度も高かった。なお、訪日客の増加に伴う来店客数の大幅な増加で免税売り上げは引き続き好調に推移した。

■ソースネクスト <4344>  835円  +4 円 (+0.5%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>が物色人気、下値に買いが厚く前日は日経平均500円安のなかでわずか1円の下げと頑強ぶりを発揮、きょうは850円台まで買われ25日移動平均線との上方カイ離を徐々に広げている。世界的なサイバー攻撃に対する警戒が強まるなか、安倍政権は18年度の政府予算に720億円超を投入するなどサイバーセキュリティー分野に重きを置いている。そのなか、同社は関連銘柄として注目度が高く、「ZEROウイルスセキュリティ」は高評価が定着している。同製品の搭載エンジンが4月実施のAV-Comparativesのパフォーマンステストで世界18製品中、第1位を獲得し脚光を浴びた。また、同社が手掛ける通訳機「ポケトーク」もインバウンド関連の側面で注目されている。

■ライオン <4912>  1,957円  -33 円 (-1.7%)  11:30現在
 ライオン<4912>が4日続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2018年1~6月期連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す『事業利益』が前年同期比1割減の110億円強だったようだ」と報じられており、本業部分の利益が6年ぶりに減益になったとの観測が弱材料視されている。記事によると、洗剤や容器の原料であるナフサ価格が上昇し利益を圧迫したという。会社側では110億円(前年同期比12.3%減)を見込んでいるが、好業績のイメージが強いだけに「減益」との観測が響いたもよう。なお、決算発表は8月3日を予定している。

■ダイヤ通商 <7462>  1,018円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在
 首都圏でガソリンスタンドなどを展開するダイヤ通商 <7462> [JQ]がストップ高。2日大引け後、資産の効率的活用と財務体質の改善を目的に固定資産を譲渡すると発表しており、業績上振れを期待する買いが入っているようだ。東京都豊島区北大塚に保有するサービスステーション「SSヨンク大塚」の売却に伴い、19年3月第4四半期に売却益6.5億円を特別利益に計上する見込みとなった。なお、通期業績予想への影響は他の要因も含め精査中とし、修正が必要な場合には速やかに開示を行うとしている

■地域新聞社 <2164>  563円  +67 円 (+13.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 地域新聞社 <2164> [JQG]が一時ストップ高。2日大引け後に発表した18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の連結経常損益が2600万円の黒字(前年同期は1億1500万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。地図情報システムを活用した折り込みチラシ配布の取り引きが増加したうえ、行政向け販売促進支援サービス、Web広告の売上が伸びたことが寄与。売上原価の減少に加え、販管費を抑制したことも黒字転換に貢献した。通期計画の500万円をすでに5.2倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 日本海洋掘削 <1606>  119円  +30 円 (+33.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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