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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、近く開催される米ロ首脳会談への期待が高まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 72839.74 +0.11%
2日のブラジル市場は3営業日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比77.23ポイント高(+0.11%)の72839.74で取引を終えた。71934.70から72839.74まで上昇した。

売りが先行した後はしばらくマイナス圏で推移したが、引け間際にプラス圏を回復した。電力や銀行関連の上昇が指数をサポートした。また、米株式市場の上昇も支援材料。一方、指数の上値は重い。弱い経済指標が足かせになった。6月のマークイット・ブラジル製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8となり、前月の50.7を下回った。また、米中貿易摩擦の激化懸念なども警戒された。

【ロシア】MICEX指数 2319.31 +1.02%
2日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比23.36ポイント高(+1.02%)の2319.31で取引を終了した。2287.85から2327.72まで上昇した。

売りが先行した後は買い戻され、引けまで高値圏で推移した。近く開催される米ロ首脳会談への期待が高まっていることが支援材料。首脳会談で両国の関係改善などに向けて協議される予定だ。また、通貨ルーブル安の進行も資源セクターの物色手掛かりとなった

【インド】SENSEX指数 35264.41 -0.45%
2日のインドSENSEX指数は反落。前日比159.07ポイント安(-0.45%)の35264.41、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同57.00ポイント安(-0.53%)の10657.30で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。インドへの海外直接投資(FDI)の減少が嫌気された。報告によると、2017年度(18年3月まで1年間)のFDIは448億5000万米ドル(約4兆9335億円)にとどまり、5年ぶりの低水準を記録したという。また、電子部品セクターの貿易赤字が拡大していることも財政収支の悪化懸念を強めた。

【中国本土】上海総合指数 2775.55 -2.52%
2日の上海総合指数では、主要指標の上海総合指数が前営業日比2.5%安の2775.55と急反落し、約2年4カ月ぶりの安値水準に達した。

米中貿易摩擦の警戒感や、人民元安の進行が改めて売り材料視される。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、人民元の対米ドル基準値を小幅ながら元高・ドル安に設定したものの、上海外国為替市場では元安の勢いが止まらず、一時8カ月ぶりの安値を付けた(3日朝方は一時11カ月ぶり安値)。中国指標の低下もマイナス。先週末に公表された6月の製造業PMIは、予想(51.6)を下回る51.5だった。

《CS》

 提供:フィスコ

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