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【市況】NY株式:NYダウは35ドル高、ハイテク株に買いが広がる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式相場は上昇。ダウ平均は35.77ドル高の24307.18、ナスダックは57.38ポイント高の7567.69で取引を終了した。米国との貿易摩擦懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株にも売りが先行。しかし、6月ISM製造業景況指数が予想を上振れたほか、ハイテク株が選好され、引けにかけて小幅上昇に転じた。セクター別では、ソフトウェア・サービスや半導体・半導体製造装置が上昇する一方でエネルギーや食品・生活必需品小売が下落した。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、「モデル3」の週5000台の生産目標を達成したことを明らかにし、大きく上昇して寄り付いたものの、資金繰りや生産ペースを維持できるか懐疑的な見方も多く下落。原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。一方で、米長期金利の上昇でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軒並み上昇。半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)やエヌビディア(NVDA)に買いが広がった。

本日からカナダが米国の鉄鋼・アルミニウム輸入制限への報復措置を発動した。米国は、6日にも中国に対する新たな輸入関税を導入するほか、輸入自動車・自動車部品に対する関税賦課を巡る問題で欧州連合(EU)との関係も悪化しており、貿易問題を巡る先行き不透明感が解消されるまで、株式相場は上値の重い展開が続きそうだ。





Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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