【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、シャープ、シュッピン
シュッピン <日足> 「株探」多機能チャートより
サンバイオ<4592>が急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は28日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は4600円としている。細胞医薬品「SB623」による中長期の利益成長をエクイティストーリーに挙げている。SB623は、慢性期脳梗塞と外傷性脳損傷を対象に開発が進められている。特に、米国の慢性期脳梗塞の患者は500万人を超え潜在市場規模は大きい。SB623の臨床開発が成功した場合、同剤は慢性期脳梗塞の適用だけでピーク時に世界で売上高6000億円を超える大型製品になると予想しており、その場合、同社がSB623によって獲得する売上高は2000億円を超えるとみている。慢性期脳梗塞では米国でフェーズ2b試験を実施している。
■シャープ <6753> 2,687円 +343 円 (+14.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
シャープ<6753>が急騰。同社は、この日の取引開始前に今月22日に発表した公募増資の中止を発表した。米中貿易摩擦の激化などにより株式市場が不安定さを増していることを中止の理由に挙げた。国内と海外で約2162億円を調達し、A種類株の取得や8Kエコシステムの構築およびAIoT事業の拡大に向けた研究開発費用などに充てる予定だった。この日は公募増資による1株当たり利益の希薄化懸念がなくなったことを好感した買いが流入している。
■平和堂 <8276> 2,785円 +124 円 (+4.7%) 11:30現在
平和堂 <8276> が大幅反発し、年初来高値を更新した。28日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比14.0%増の31.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。同社は滋賀県を地盤として総合スーパーを中心に店舗展開している。3月は大型セールを中止したため減収となったものの、4月、5月は前年を上回り、売上高は全体で前年並みを確保した。売上原価が減少したことで採算が上向いた。
■シュッピン <3179> 1,708円 +71 円 (+4.3%) 11:30現在
シュッピン<3179>の上値追い基調が継続している。きょうは1700円台に買われ、昨年12月11日につけた1700円(分割修正値)を上回り、上場来高値に買われた。ネット経由とリアル店舗でカメラや時計など高級商材の中古品販売を行う。訪日外国人の増勢が続くなか、インバウンド需要を取り込んでいるほか、自社ECサイトでの販売が好調で収益を押し上げている。メルカリ<4385>の上場に伴い中古品市場への注目度が高まっていることも同社株を刺激する背景となっている。
■ファンコミ <2461> 732円 +17 円 (+2.4%) 11:30現在
28日、ファンコミュニケーションズ <2461> が発行済み株式数の1.21%にあたる94万3076株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は7月20日。
■レック <7874> 4,615円 +55 円 (+1.2%) 11:30現在
28日、レック <7874> が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■JCRファーマ <4552> 6,680円 +40 円 (+0.6%) 11:30現在
JCRファーマ<4552>が反発。午前10時ごろ、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(JR-141)について、ブラジルでの第2相臨床試験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同試験は同社単独で行い、18人のハンター症候群患者に6カ月間投与し、用量反応性の評価に加えて、中枢神経症状および全身症状に対する有効性や安全性について評価を行うという。なお、同試験の速報結果は19年度上期に明らかになるとしている。
■安川電機 <6506> 3,885円 +20 円 (+0.5%) 11:30現在
安川電機<6506>が6日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞で「2019年2月期から20年2月期にかけ、同社として2回目の自社株買いを検討する」と報じられており、株主還元の強化を期待した買いが入っているようだ。
■SECカーボン <5304> 12,790円 +30 円 (+0.2%) 11:30現在
SECカーボン<5304>は続伸している。日証金が28日、SECカーボン株について29日約定分から貸借取引申し込み停止措置の解除および貸株利用等に関する注意喚起を実施すると発表した。貸借取引の一部規制解除に伴って、売買の自由度が回復するとの見方から買いが優勢となっている。
■象印マホービン <7965> 1,349円 -117 円 (-8.0%) 11:30現在 東証1部 下落率6位
28日に決算を発表。「今期経常を一転11%減益に下方修正」が嫌気された。象印マホービン <7965> が6月28日大引け後(15:30)に決算を発表。18年11月期第2四半期累計(17年12月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比15.0%減の55.1億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の88億円→76億円(前期は84.9億円)に13.6%下方修正し、一転して10.5%減益見通しとなった。
⇒⇒象印マホービンの詳しい業績推移表を見る
■アマナ <2402> 898円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 11:30現在
アマナ <2402> [東証M]がストップ高。28日大引け後、子会社アマナデザインがサイバーエージェント <4751> と広告の企画および制作事業を展開する合弁会社を設立すると発表しており、これを好感する買いが殺到している。インターネット広告市場が拡大するなか、高品質なクリエイティブを数多く制作できる体制へのニーズが高まっている。合弁会社ではデータとクリエイティブによるコンテンツオプティマイゼーションの具現化や、高品質かつ大量生産が出来る仕組みの開発、新たな広告表現の開発などを推進していく。アマナデザインの出資比率は33.4%で、同社の持分法適用会社となる。
■PALTEK <7587> 714円 +100 円 (+16.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
PALTEK<7587>に寄り付きから物色人気が集中。28日取引終了後、NTTドコモ<9437> 、ベクトロジー(横浜市港北区)と共同でリアルタイム処理が可能な世界初の「8K360度VRリアルタイム映像処理装置」を開発したことを発表、FPGAコンピューティングを活用することで8Kリアルタイム処理を可能としたもので、これを材料視する形で投機資金が一気に流入した。
■シェアテク <3989> 4,815円 +320 円 (+7.1%) 11:30現在
28日、シェアリングテクノロジー <3989> [東証M]が8月5日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.82%にあたる5万株(金額で1億9000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月2日から19年7月1日まで。
●ストップ高銘柄
ETFSガソ <1691> 3,300円 +501 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース