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【通貨】米コインベースCEO、仮想通貨を活用した慈善事業を立ち上げ【フィスコ・ビットコインニュース】


米仮想通貨取引所大手コインベースの最高経営責任者(CEO)のブライアン・アームストロング氏が28日、仮想通貨を使った慈善事業「ギブ・クリプト」の立ち上げを発表した。

同氏によると同事業は、仮想通貨の保有者から資金を調達して、少額ずつ分配することで世界中の困窮者に財政支援を行うものだという。「直接的な資金送金による支援」と「仮想通貨の実社会での利用と便益の拡大」、「オープンな金融システムへの普遍的なアクセス機会の提供」の三つを目指している。最初は、新興国で生活し、金融危機に直面している人を分配金の受取人として想定していると伝えている。

第1段階では、1,000万ドルの調達に向けて寄付を呼び掛けている。既に350万ドルを調達しており、そのうち100万ドルは同氏自身の寄付によるものとなる。長期的な目標として、2年以内に10億ドルの調達を目指しているという。

世界銀行のデータベースによると、世界では17億人が金融機関での口座を持たないという。アームストロング氏は、仮想通貨を初めて知った時から、仮想通貨が既存の金融サービスにアクセスできない層に機会をもたらすと考え、慈善事業の実施に至ったという。

コインベースは、17年11月時点でユーザー数が1,330万人に上ることを公表しており、同社の提供する取引所GDAXは、ビットコインの米ドル建取引では米国で最大の取引量を誇る。今月4日には日本への進出計画を明らかにしており、日本の仮想通貨市場に与える影響が注目されている。

《SI》

 提供:フィスコ

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