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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

しまむら <日足> 「株探」多機能チャートより

■田淵電機 <6624>  157円 (-80円、-33.8%) ストップ安

 田淵電機 <6624> はストップ安。25日の取引終了後、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続き(事業再生ADR)の手続きを正式に申し込み、受理されたと発表しており、これを嫌気した売りが出た。2期連続で大幅な最終損失を計上するなど経営状況の低迷が続いていたほか、財務状況が悪化し、銀行借り入れの返済を約定通り進めることが困難になっているためという。今後は取引金融機関と協議を進め、事業再生計画案を策定するとしている。

■しまむら <8227>  9,410円 (-1,750円、-15.7%)

 東証1部の下落率3位。しまむら <8227> は急落。25日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算が、売上高1376億1800万円(前年同期比0.3%減)、営業利益71億7500万円(同31.7%減)、純利益47億8200万円(同32.7%減)と大幅減益となったことが嫌気された。天候不順の影響で主力のしまむら事業が減収となったほか、値引きセールで粗利率が低下したことが響いた。また、人件費や広告宣伝費の増加で販管費が膨らんだことも利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高5875億円(前期比4.0%増)、営業利益510億500万円(同18.9%増)、純利益350億円(同17.8%増)の従来見通しを据え置いているが、第1四半期の状況から未達懸念も強まっているようだ。

■三協立山 <5932>  1,362円 (-125円、-8.4%)

 東証1部の下落率8位。三協立山 <5932> は大幅反落し年初来安値を更新。25日の取引終了後、集計中の18年5月期連結業績について、売上高が従来予想の3360億円から3280億円(前の期比2.2%増)へ、営業利益が25億円から12億円(同82.1%減)へ、最終損益が12億円の黒字から6億円の赤字(前の期21億2200万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。建材事業におけるビル市場や住宅市場での競合環境の継続による売り上げの減少や、商業施設事業における顧客の店舗投資抑制による売り上げの減少、さらに国際事業における生産性改善未達による業績回復の遅れなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来未定としていた、期末配当を無配にするとあわせて発表した。年間配当は15円となり、前期実績の35円に対しては20円の減配となる。

■壱番屋 <7630>  4,700円 (-295円、-5.9%)

 カレー専門店を展開する壱番屋 <7630> が大幅続落。同社は25日取引終了後に、19年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は10億9300万円(前年同期比14.3%減)となり、上半期計画23億3000万円に対する進捗率は46.9%となった。売上高は122億7300万円(同0.9%減)で着地。譲渡などで直営店が減少(前年同期比13店舗減)したことが減収につながったほか、原材料や人件費の上昇が利益面に影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■JCRファーマ <4552>  6,740円 (-300円、-4.3%)

 JCRファーマ <4552> が続落。25日の取引終了後、子会社ファミリーヘルスレンタルが販売する無呼吸アラーム「ベビーセンス」の一部製品にいて、自主回収を行うと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。部品の故障によりアラームが鳴らない不具合を認めたという。これによる健康被害は認められていないが、安全性に万全を期すため自主回収するとしている。なお、業績への影響は軽微と見込んでいるという。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,997円 (-201円、-2.5%)

 ソフトバンクグループ <9984> が3日続落で8000円大台を割り込んだほか、ファーストリテイリング <9983> も1000円を超える下落で下値を試す展開となっており、日経平均を押し下げる格好となった。米中貿易摩擦問題への懸念から全体相場は軟調展開を強いられているが、先物を絡めた裁定解消売りが日経平均寄与度の高い値がさ株の下げに反映されている。前引け時点では両銘柄だけで、日経平均を70円強下押ししている状況となっている。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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